うちの区では、社会教育登録団体としてみとめられると、施設の利用料が半額になる。これは活動グループとしては非常にメリットがある。普通の文科系の団体だと、社会教育館の部屋を借りても3時間で3.300円なんだけれど、私たちのようにピアノがないとできないグループはアップライトのピアノが入っている「ホール」なるものを借りる必要がある。これが普通だと3時間で9,600円もする。目の玉飛び出るのである!これが社会教育登録団体となると半額の4,600円になる。この差はでかい。さもなきゃ、エレクトリックピアノでも買って小さな部屋に持ち込んでやるか。
社会教育団体として登録すれば良いわけだけれど、ここに木っ端役人の壁が立っている。多分一年前にも書いたんだろうけれど、この小役人が権力を思いっきり振りかざして、パワハラの大安売りをする。こっちはメンバーの経済的負担を半分に減らそうっていうんだから、責任重大だ。
「良いですか、指導講師なんていつまでも頼っていちゃダメですよ、自分たちで運営して下さいよ、マスターすればそんなのいつまでも要らないでしょ!」
「ピアノなんてちょっと練習すればすぐに弾けるようになりますよ!え?出来ない?そんなわけないですよ!あんなもの!」
「ちょっと和音を弾くっていうようなもんじゃないんだから」
「そんなことも出来ないんですか!」
その口調がこれ以上ないというくらい、人を小馬鹿にし腐ったいい方で、あぁ、多分福祉課の窓口で生活保護申請したいといってきた人を小役人はこういういい方で、人の尊厳を傷つけて断念させるんだろうなぁと想像できる。そして、周囲に座っている役人たちはもちろん聞こえているのに、聞こえないふりをしているのだ。それが役人に与えられた重要な役目だとでも思っているかのようだった。
それでいながら、申請が通ったから手続きに来て下さいという連絡があったというので、出向いてみると、人の顔を見ることもなく、事務的に、木で鼻を括ったように、まるで投げるように証明証をよこして、ただそれっきりだった。腹の底から軽蔑してやりたかった。
そうして入手した登録証だけれど、一年経ったら登録し直しがやってきた。今年からネット上で申請できるというので、出かけていきたくないからネット上で申請してみた。果たしてどんな仕打ちが待っているんだろうか。