ほぼ足りてまだ欲 その先

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籠球

 日本の男子バスケットボールチームがオリンピックに出場したのは、モントリオールのオリンピックが最後だそうだ。つまり1976年以来オリンピックに行っていない。その間に2006年にバスケットボールのワールドカップを日本で開催している。これが大騒動の元になった。13億円の大赤字になって、2006年度の補正予算編成で大もめに揉めた。バスケットボール協会の理事長は元埼玉県知事だった土屋からアシックスの鬼塚喜八郎に変わったが、大もめ。
 ここに至るまでもバスケ協会は、現場の盛り上がりにもかかわらず、実にお粗末な組織だったと云われてもしょうがない。当時の岸記念体育館の事務所の雰囲気はまるで、どこかの大学のバスケットボール部の部室のようだった。もめ事は2008年まで尾を引き、しまいにはJOCからの補助金も打ち切られ、FIBAから国際資格の停止を宣言されてしまった。前代未聞の出来事である。
 今でこそBリーグが国内統一リーグとして運営されているけれど、最初にプロリーグが始まったのは2004年、新潟アルビレックスさいたまブロンコスが始めたBjリーグである。日本リーグの各チームがプロ化の呼びかけにちっとも反応しないので、しびれを切らして、スタートした。すると日本リーグはBjと断絶した。この辺が大企業チームがイニシアティブをとっていた日本リーグの閉鎖性が如実に表れている。
 今のBリーグが始まったのはようやく2015年になってからのことで、それまでのしがらみになっていたバスケットボールOB役員をぶった切った体制になってからのことだった。あの川淵三郎がバレーボールの三屋裕子、体操の小野清子なんてところを担ぎ出してようやく始まった。
 今回の中国でのW杯出場の32チームの中にようやく入ることができた日本男子バスケットボールだけれど、それでもまだ2020年の東京オリンピックの出場は決まっていない。ただし、出場チームが24チームから32チームに増えたのは今大会からだ。