ほぼ足りてまだ欲 その先

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方言

 確かに一人称を表す表現、二人称を表す表現というのはところ、お国で様々で、不思議なものだ。
一人称では「自分」といういい方を初めて知ったのは20歳頃、ツアーを開催するスキー場の視察に行った時に、新潟上越のスキー場の方が「自分は」と言い出した時だった。実はこの時はこの方が元自衛隊員だったと聞いていたので、それでそう表現する癖がついているんだろうと思っていた。ところがそうではなくて、その後様々な場面でそのように一人称を使う人に出会うことになった。
 二人称の表現に「われ」を使うことを知ったのは、小学校4年二学期のことだ。横浜から清水に転校したまさにその日、下校途中で遭遇した転校先のガキ大将らしき男子に「われん、どこん組だぁ」と聞かれた時だった。一人称で使うとしか知らなかった私は、突然「われ」を二人称に使われ、面食らった。しかし、この地域では普通にそう使うことがわかった。一人称によく使われるのは「おら」だった。自分の家のことを「おらんちうち」と表現した。
 あの地域では、兄弟のことを「舎弟」という。自分の兄弟のことは「おらん舎弟」という。最初それを聴いた時はその相手はヤクザなんじゃないかと思った。