イチローが引退しました。MLBで19年間もプレイした日本人は彼を置いておりません。いやぁ、凄い。これで安倍晋三が国民栄誉賞だといって、しゃしゃり出てくるだろうと思うとそれだけがいやです。
もう彼のクリーンヒットだとか、これでもヒットになっちゃうのか!ってのが見られないのは結構残念なことでございますが、もう良いでしょ、ホント。これ以上、打てないイチローを見るのは辛い。
これからは彼もいうように、菊池と大谷、そしてマー君で楽しみましょう。ダルビッシュはどうなんだろう。イチローが面白いことを言っていました。大谷が同じ二刀流でも、今年は打者、翌年は投手とやって、打者の年はホームランを50本打ち、ホームラン王とMVPを、投手の年は20勝してサイ・ヤング賞を取ってしまうというそういうやり方はどうよ!というんです。あ、なるほど、それ、面白いよ。
最後に、アメリカに来て初めて外国人になった、その点での孤独感というものは本を読んだり、人から聞いてもわからない、体験しなくては理解が及ばないといいました。
これは非常に含蓄のある言葉で、この感想が私が今まで覚えてきた感覚に大きく重なっている。多くの日本人の若者たちに、どんどん外へ出ていって欲しいと願っているのはここにある。しかし、今の日本からはなかなかそういう機運が生まれてこなかった。しかし、この国の変化がしょうがなく若者たちに仕事を求めて日本を出ていかざるを得ないような環境を作りつつあることはその本意ではない。ないけれど、そうなってしまうのかも知れないということをとても危惧している。
実はイチローの会見というのは、これまでもインタビューなんかでも聞き慣れた感覚だけれど、彼はなんの意識もしてないんだろうけれど、なんか哲学者然としていて、あんまり面白くはないんだなぁ。でも、今はともかく、28年間の仕事を終えたんだから、ま、良いんじゃないの?草野球をやっても真面目に取り組んじゃうんだろうなといっていたけれど、若者は喜ぶだろうな。
しかし、このAthleticsとの開幕ゲームが企画された時点から、多分、イチローの引退は路線がひかれていたことだと思うね。だって、昨年のキャンプ終わりのところで、あのままイチロー引退だったとしてもおかしくはなかったことでしょう。あのまんまだったら、誰もどこでも、なにも儲からなかったよ。そこからこれを企画しても遅くないし、関係者がそれを頭に入れて動いてきたことは多分当然だろう。あれだけのプロなんだから、それぐらいであっても当然だと思う。結局今回のイチロー引退劇一連の動きで、一番儲かったのは一体誰なんだろうね?