世界貿易機関(WTO)の紛争処理の「二審」に当たる上級委員会は11日(日本時間12日未明)、韓国による福島や茨城など八県産の水産物輸入禁止措置を不当とした「一審」の紛争処理小委員会(パネル)の判断を破棄した。韓国の主張を認め、日本は逆転敗訴した。(東京新聞2019年4月12日 13時54分)
菅義偉官房長官は12日閣議後の会見で、韓国による福島などの水産物輸入禁止措置をめぐる世界貿易機関(WTO)紛争処理の最終審について「(日本の)敗訴との指摘は当たらない」と述べた。その上で、韓国に対し、科学的根拠に基づき禁輸措置全体を撤廃するよう二国間協議を通じて求めていく考えを示した。(ロイター2019年4月12日 / 11:01 / 12時間前更新)
「敗訴したんじゃない」となると、じゃ、どんな結論だったのか、云ってみな、という気になるんだね。
官房長官は「すでに輸入規制を実施した54の国のうち31の国で輸入規制は撤廃されている。今回の報告書でも、日本産食品は科学的に安全であり、韓国の安全基準をクリアしているとの1審の判断は取り消されていない」
のこりの23カ国はまだ安全だと云っていないってことだね。その中には韓国、中国、アメリカなんてのが含まれているわけだけれど、じゃ、彼らはどう思っているんだろうか。
私の考えでは、もし私がアメリカのそうした担当官だったとしたら、科学的に安全という言葉で表される内容が、如何なる基準に基づいて語られているのか、という点を明らかにしなくてはならない。それに、自国民を守るためには疑われるものについては排除しなくてはならないというのは最低限の役割ではないかという気がする。狂牛病の時、日本はアメリカが如何に圧力をかけようとも、一定の年齢以下の牛は全く輸入を禁止していた。それは自国民を守るという観点では肯定されるべきだろう。
じゃ、今度の場合、日本産を入れないという他国に対して、ここまで原発事件以降、原発を廃炉に踏み切らないどころか、再稼働しているような国家の判断を他国政府が信頼するとでも思っているのだろうか。
いやいや、こいつらはもう信用しないよ、私は。