日本の英語教育はごく最近になって小学校から始めることになった。その賛否については様々だ。一番問題なのは、教える先生が決定的に不足しているということだろう。文科省が実行してきたJETプログラムがどこまで機能しているのか、その実態についてよく知らないので、その辺を知りたい。というのは英語国の若者たちの中に一定数のJETプログラム参加者を見ることができたからだ。最低二年間日本での英語教育に補助教員として携わる。本人が希望すると三年間に延長することができると、体験者から聞いたのはもう20年ほど前のことだ。
しかし、当時も気になっていたのは、彼らは特別に英語教育訓練を受けていたわけではないということだった。つまり、日本語教育訓練を受けていない若者が外国へ行って日本語教育補助教員をやっていると同じだからだ。
成果が出てきて、英語に対する若者たちの力は私たちの頃に比べると飛躍的に増えたのだろうか。私たちの時代の英語は文法的な完璧さを学校の試験で嫌という程見せつけられてしまったので、とても人前で口にする勇気がない。え〜っと過去完了系で言わなくちゃならんわけだから、be同誌はどうなって・・と考えるからとてもじゃないけど、勇気が出ない。ところが相手の他国語圏出身者の英語を聞いたら、ぶったまげちゃう。そんな発音では理解できないよ、という程度でまくし立てる。ロシア移民の英語なんて、驚くべきブロークンだもの。
日本国民には一体何が必要なんだろう。
