祭の三日間、実に多くのサイレンが鳴っていました。消防車が二台、ムキになって大通りを走っていくのも見ましたが、多くのサイレンが多分あれは救急車のようです。多分、朝早くから睡眠不足で大声上げて、倒れたとか、酒の飲み過ぎで倒れたとか、そんなんじゃないかと思うような。
そんなサイレンに混ざって、右翼の街宣車が大昔の軍歌を大きな音でまき散らしながら行くのが聞こえてきたんですが、どうもそんな気分を祭ってのは醸し出すらしい。
テレビで見ているとどこの町会の神輿にも、リボンが下がっていて「令和 践祚改元 天皇陛下即位」と書かれております。「践祚(せんそ)」なんて初めて聴きました。きっと30年ほど前にも聞いたのかも知れませんけれど、覚えてません。で、神輿を担ぎに来た祭好きの連中に、ありゃなんだい?と聞いたら、どこの祭にいっても、どこの町会の神輿にもあのリボンがぶら下がっております、という話だった。つまり、神社連盟(そんなの連盟なんていわないか)がみんなにそうしなさいとお触れしたってことなんでしょうねぇ。何しろ日本の天皇家ってのは日本の神様全部を統括してんですからね・・・って適当なことをいっておりますが。
日本会議と神社本庁ってのは表裏一体でございます。神社本庁ってのは内閣府とか、総務省の一部なのかと思ったら、単なる宗教法人に過ぎないのですが、ほとんどの方は日本の政府の一部だと思い込んでおられるようでございますね。
あれ?サイレンからこんな話になっちゃいましたけれど、神輿を担ぐというのは祀っている神様をお担ぎ申しているわけで、その神様ってのが天皇さんにつながっているんだ!と思っているんだってことなんでしょうね。
しかし、天皇さんもお可哀想でございます。現人神様にされちゃった時に、いろいろ手垢がついちゃいましたし、それを作り出しちゃった連中にその後もずっといいように使い回されちゃっているんですからねぇ。英国王室のような具合になんでいかなかったんでしょうねぇ。
あ、今頃、また救急車のサイレンが鳴っています。