ほぼ足りてまだ欲 その先

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言い訳

 今思いだしてももっとも秀逸だった言い訳。

 今や混乱の極みに陥っていて、誰もいきたくないリビアという国がありますが、あそこのベンガジ塔町にいたときの話。近所にインド人の親父が経営している電気雑貨屋があった。そこでAC/DCアダプターを買った。そんなところで買った私が行けないんだけれど、持って帰っていざソケットにさしてみると、電気が繋がらない。だから、その店に持って帰って「オイ、これ繋がってねぇよ、金返せ」といった。
 するとこいつの言い訳がすごい。
 「何を云っているんだ、俺が悪いんじゃない、俺は仕入れたものをここに並べて、ほんのちょっとのバクシーシを貰っているだけだ、俺に責任はない」って云うんだ。売ったんだから責任がないわけじゃないだろと云ってもその繰り返しだ。とうとう根負けして持って帰って、分解したら、半田が外れていた。半田でくっつけて終わりだった。
 ここから先が人種差別に陥りやすい展開なんだけれど、そう思ってみていたらあの辺出身の現場の労働者がいつでも言い訳が上手いことに気がついた。あの辺の出身の人たちが全員誰も彼もがそんなわけはないとわかっているというのに、どうしてもそういう目で見てしまう。あの種の電気雑貨屋の店頭にあの辺の人とおぼしき店員がいると、世界中どこでも信用していない自分に気がつく。困ったものだ。