ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ついに来た

 つれあいの従姉妹でそろそろ80歳に近づく、元気の良いおばさんがいた。4人の子どもを立派に育てたけれど、旦那が放漫経営で破綻し、あちこち借金を抱え、とうとう離婚し、4人の子どもを彼女は育てた。
 そのおばさんから、先日夜中に電話がかかってきた。そんな時間に家の電話が鳴ることはほとんどなくて、不気味だったから留守電状態のままにした。すると、それはおばさんの長女が暮らしている外国からの電話で、「私、バッグをどこに置いてきたのかわからなくてさ、そこに忘れてない?」というメッセージだった。しかし、立て続けに電話が鳴った。するとこんどはとっても丁寧な言葉遣いで、「忘れたみたいで、申し訳ありません」といっていた。翌朝長女のところへネット電話で連絡すると、どうやらあちこちに電話したらしいという。
 しばらく何ごともなかったのだけれど、昨日、つれあいの携帯に電話があった。かけ直すと、何ということもないんだけれど、とにかく日本へ帰ってきていた。ところがそれを切ったら、すぐさま家の電話にかかってきて、留守電に吹き込んでいる。何かあったのかも知れないからと、電話をしてみると「いや、私は電話なんかかけてないよ」といった。外国にいる長女の代わりにこっちにいる長男に連絡をしてみると、なんと家族は全員、そういう状況にいることをわかっていた。おばさんの弟にも電話してみたら、わかっているという。
 それでいて、あのおばさんは自分がしっかりしているんだと思い込んでいるから、今まで通りひとり住まいをしているらしい。これは相当に危険だ。そうはいっても本人はなんで息子や娘と同居しなくてはならないのか、を納得できないだろう。思案投げ首だけれど、とりあえずケアマネジャーに相談していかないと、取り返しがつかないことになりかねない。