ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

はしご

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 8月の第4日曜日なので、教会の聖歌隊が長野へやってくる。今年でなんと54回目になるんだそうだ。ということは1965年あたりから、ということになるわけで、それは東京オリンピックの翌年で、私は高校三年生だった。高校三年生といえば舟木一夫か。舟木一夫といえば、ラジオでエド山口が縦に口を開ける歌い方の最終ランナーだ、みたいなことを言っていた。それは何かというと、それまでの日本の流行歌は縦に口を開けて歌うものだったというのだ。なるほど、東海林太郎のモノマネをしても、当然縦。ところが橋幸夫から横に口を開けて歌うようになったというんだね。いやいや、エド山口が言っているだけだから、本当かどうかは定かではない。

 うむ、話が意外な展開を見せているな。

 毎年この日だけは、旧軽井沢銀座に足を踏み入れる。それ以外は全く行くことがない。だからたまに行くと、どこの店が代わったかを点検して歩いているみたいだ。いくつか、カラになっている店がある。いくつか見たことがない店がある。前はなんだったか覚えていない。安物の帽子を目一杯積み上げている店ができているが、これでやっていけるとはとても思えない。多分一年面白くやれたらいいや、くらいなんじゃないだろうか。

 友人が携わっているプロテスタントの教会は午後に礼拝がある。なぜ午前中ではなくて、午後に礼拝を開いているのか、理由は聞いたかもしれないけれど、思い出せない。だから、それまでの間に昼飯を食べたいと思って追分の旧道に入って蕎麦屋による。いつ行ってもたくさんの人が待っていて、大賑わいなんだけれど、それなりのそばが割と安めに楽しむことができる。昔はこんなに人が押し寄せたりしていなかったが、いつの日からか、人が詰めかけるようになって、店前の駐車場が広がった。私たちは店前は最初から諦めていて、数年前にできた町外れの駐車場に置く。その駐車場も今日は結構多くの車が停まっている。ここの蕎麦もなんだか昔と比べると堅めに茹でられているような気がする。ひょっとすると、私の方が劣化してきているんだろうかと気になる。海老の天ぷら五本と野菜天ぷらの値段が同じという不思議な設定。

 プロテスタントの教会では昨年と同様、オランダ在住の日本人オルガニストの方が演奏された。それにしても、普通の人だったら、この教会にパイプオルガンがあることには驚かされる。夏になると各地からオルガニストがやってきて、弾いてくれるのだそうだ。プロテスタントの教会では毎週聖餐式があるわけではないので、なんだか物足りないものがある。プロテスタントは戦時中に合同されることになって、その時から日本基督教団と呼ばれ、略称「日キ(にっき)」といわれている。

 いつまで、年に一度のこの遠出を続けることができることだろう。