ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

旅券

 つれあいの旅券が来年の1月で切れる。どこへ行くにしても半年以上の有効期間の存在が条件になるから、今のうちに更新しておこうというわけで、随分久しぶりに交通会館の二階へ行く。宝町で都営浅草線を降り、いつもだったら真っ直ぐ中央通りに出るのに、昭和通りを銀座方向に行く。すると向かいからお婆さんがふたり、地図を片手にひらひらさせながら来る。すれ違いざまに、「どこかお探しですか?」とおたずねすると、「ここなんですが」と地図を出す。それが銀座の一丁目か二丁目あたりのイタメシ屋だ。「これじゃ逆に来てますよ、戻らないと」とお教えして、分かれた。考えてみたら自分たちが正に行く方向じゃないか。「ご一緒しましょう」と云ってあげれば良かったのに、さっさと自分たちは先を急いでしまった。すると、警察博物館の路地から、お二人が出てきたので、あぁちゃんとわかっているなと安心した。
 交通会館の二階には今でも、入り口の両側にお店があって、パスポート用の写真1,500円と書いて、お姐さんがニコニコと手招きしている。この辺の雰囲気はもう何十年と変わらない、独特の雰囲気がある。大昔の運転免許試験場前の代書屋の雰囲気だ。そうだ、前もここで気がついて、駅にあった写真ブースで撮ってきたなと、二人で駅へ行くが、何しろ今の有楽町の駅はいつまで経っても工事中でそんな写真ブースは置いてない。そこで気がついたのはビックカメラの地下二階だ。あそこなら、セルフサービスの写真焼き付け機の横にそんなのがあるだろうと。降りていくと案の定そういうブースがふたつあった。つれあいが座ってみると、あまりにも小さすぎて鏡に顔が映らない。中腰になって鏡に映してみる。指示に従ってタッチパネルを触って応答する。パスポートサイズだと700円だけれど、美肌にするんなら900円!なんだ、それ!美肌にしなくて良いという。ケチなのか、自信家なのか、良くわからない。とりあえず撮影。そこから顔の位置を指示に従って修正する。ひょっとしたら小さい人でも椅子に座ったままでこのレベルで顔の位置を修正できるのかも知れない。4枚の写真ができた。1,500円で撮る写真というのはひょっとすると超美肌に写るのかも知れない。
f:id:nsw2072:20191024193517j:plain:w360:left 交通会館二階の申請書記入机はずらっと並んでいて、受付のおじさんの横に置いてある申請書に書き込む。この申請書も昔から考えると随分形式は変わったんじゃないだろうか。申請書、写真、今の旅券、を持って受付の列に並ぶ。ここでなにが足りてなにが足りないかのチェックをし、揃っていたら、番号のついた整理券を貰って、椅子に座って番号が来るのを待つ。ここでかなりな時間を要する。窓口は6-7個開いていて、各人5分程度の所要時間だから、すいすい進むのだけれど、何しろ待っている人がゴチャマンといる。
 「あなたの番号と、今呼ばれている番号との差の半分の時間が見当です」と書いてあって、測ってみると本当にそうなるのが不思議!つまり、今200番が呼ばれていて、あなたの番号が300番だったら、その差、100の半分、50分かかります、というのだ。無事申請が終わると、一週間後を程度に発行されるそうだ。受付書類を貰って、おしまい。受け取りに来る時には10年旅券は16,000円必要となる。高いなぁ〜!昔はこんなにしなかったよなぁ。それにしても、大勢の女性が働いている。みんな都の職員なんだろうか。それとも非正規職員かなぁ。
 ところで妙に気がついたのは、赤子を連れたおかあさんが何人も申請、受け取りに来ていたことだ。ま、平日の昼飯時で赤子を連れたおかあさんにとっては出かけやすい時間であることは間違いがないけれど、私が滞在した半時間くらいの間に、5-6人は見た。〔こんな幼い子を抱えて赴任なんだったら、大変だなぁ〕と思うけれど、そんなに今の日本企業が海外進出して若い社員を派遣しているんだろうか、あるいはこんな幼い子を抱えて遊びに行くんだろうか、と余計なことを詮索する。確かに、旅行関係のサイトを巡っていると、飛行機代がフリーな間に子どもを連れて遊びに行くというおかあさんが投稿していたりするから、あり得ることではあるけれど。

 さて、昼飯をどうしようかと、三州屋に行こうか、でもそのまま休みかも知れないなぁといっているうちに西安刀削麺の前にいた。食べたことがないから入ってみよう。いやはや、四川の本格派だったので、その辛いこと、辛いこと。
 うちの近所の八百屋の前で、懐かしい人にバッタリ。かつてバリバリのジャズ歌手だった高橋三ちゃんの奥さんだ。三ちゃんが亡くなってからもう何年経っただろう。