ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ニュアンス

 昔からおつきあいのある方はご存じでしょう。私はよく職場で理不尽なことを言われたりすると、電話を切るなり「バッカ野郎!」とか、「ざけんなっ!」っていってましたよ。

 バブルの頃のとある日、同じ職場の同期の同僚に「悪いけれど、職場でむやみに”ばかやろう!”っていうのはやめてもらいたい」と冷静に言われました。彼は九州の出身で、多分そういう啖呵のような言葉の破片が耳障りだったようです。

 当時は世の中はバブルなんだけれど、われわれの業界は真っ暗闇だったんです。彼も本来自分が専門としてきた分野とは似ても似つかないことをやらされてましたねぇ。だから、机を並べているメンバーは結構顔見知りなんだけれど、みんな途方もない状態におかれて、日頃からイライラしていたかと思うわけです。私はその頃、何をしていたのか、中国へ行ってみたり、瀬戸内に出かけたりしていましたが、なんだかんだするうちに、周囲がバブルで沸き立ってきたので、全くそれまでに縁のなかった分野にみなが活路を見いだしていった、というのが実態でした。

 しかし、それでも当然バブルは弾けるわけで、そこから先はあっという間に転がり落ちていった、というのが実態でした。

 例えば、軽い調子で半分口先で笑いながらいう「アハハ、ばかやろうぅぅぅ、ハハハ」なんてニュアンスはとても九州出身の人とは共有できなかったなぁという記憶もあります。