ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

シウマイ弁当

 崎陽軒のシュウマイ弁当4000食がどこへ行ったかわからない。少なくともダイアモンド・プリンセスの乗客・乗員の手には渡らなかったそうだ。

 この件もそうだけれど、この船にカジノが付いているのはこの船会社、プリンセス・クルーズおよびその親会社のカーニバル・クルーズがカジノに特化した船だということを書いている人もいて、そりゃ船業界に関係したことがない人にとってはそういうフェイクニュースを書かれると信じてしまう、そんな典型例。

 内航船と外航船ではその扱いは全く異なるということをまず最初に理解しないと間違ってしまう。日本のどこかの港に登録されている日本国籍の内航船は、そのまま日本の領地そのものなので、なんの問題もなく行き来ができる。
 しかし、外航船となると(日本国籍だろうと、外国籍だろうと)、これはこの船それ自体が外国領地という扱いになる。だから、日本の港に接岸していてもそこへ乗り込むのには、税関で「船陸交通許可」をとらなくてはならなかった。持っていくものも登録した。スパナ一本も。多分今回の場合、この上食品だから、検疫所の手続きや、入管の手続きがあったんじゃないだろうか。多分本船の代理店は、船食屋が通常積み込む物品についての手続きについてはわかっていなくて、崎陽軒からの申し出にひとつ返事で請け負ったけれど、法的手続きで躓いたんじゃないか、という気がする。だから多分4000食の弁当はそのまま陸にあったんじゃない?
 誰かがそのうち明らかにしてくれるだろう。
 
 それにしても、外航クルーズ船でカジノの設備のない船なんて聴いたことがないよ。全部についている。フィンランドスウェーデンの間を走るフェリーだって、領海を出たら免税店が開き、カジノが開く。その代わり、どこかの港に入ったら、それらは全てロックされなくてはならない。貨物船でも、港に入ったら税関が来て酒庫がロックされているのを確認する。だから、修繕ドックに入った時も税関はそういう工場の出入り口に詰め所を持っていて、監視して(いるポーズ)いた。それでも実は昔はよく船からたばこや酒を横流しする連中がいたものだった。今は知らないよ。