最近では良く外国人観光客が、いわゆる観光地ではなくて、体験観光みたいにあちこちにやってきていたという話を聴いていた。田舎の普通の旅館に泊まって、布団に寝て、浴衣を着て夕飯食っているなんて場面をテレビでやっていて、「珍しい日本の風習を楽しんでいます」なんちゃってね。それって、その方が安いからじゃないの？何しろ日本は食い物の値段は嘘のように安いわけで、名古屋のモーニングサービスなんて、もうそりゃビックリたまげちゃう。4-500円であれだから。New Yorkなんかでそんなことをしようとしたら、倍以上の金を取られるてなもんだ。寝るだけだと割り切りさえすれば、今やバックパッカースみたいな施設が雨後の竹の子のようにあちこちに建っているから、3千円くらいで雨露を凌ぐことができるなんて、御の字だ。もっとも、かつてはブダペストなんかたったの8ユーロで雨露がしのげたが、日本にはカプセルホテルしかなかった。今や、新築のバックパッカースが目白押しだ。凄い国になったもんだ。
しかぁ〜し！こんな状態になってみると、この手のひとベッドいくらも、何しろお客それ自体がやってこないんだから、にっちもさっちもいかなくなる。宿泊施設大受難の巻だ。あっちもこっちも路頭に迷って、ただただ使われない建物ばかりになっちまう。どうしたもんかと、思案投げ首だ。
