ほぼ足りてまだ欲 その先

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新入社員

 学校を卒業して、会社に入ったとき。私たちは赤坂にあった都市センターホールというところで入社式をやった。当時その会社の本社というのは、大手町や神田に分散していて、200人以上の新入社員を一堂に集められるところはなかった。帰りに入社試験の時の顔見知り数名と坂を下りて赤坂見附駅の傍の喫茶店でお茶をした。翌日私たちは鶴見の工場に集められた。確か百人にちょっと足りないくらいだった。それが三班くらいに分けられて、約一ヶ月の実習をした。地方からやってきた連中は横須賀にあった独身寮に入った。私の様に東京周辺出身者は自宅から通った。溶接の実習は物珍しかったけれど、あの経験によって、現場が垣間見えた。残業もやった。納期が迫っている装置造りの時だったが、現場の担当者は「さすがに新入りに徹夜させちゃダメなんだろうな」といっているのを聞いて、エライ会社に入っちまったなぁと思った。