ほぼ足りてまだ欲 その先

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ホンチ

 テレビでカブトムシの話をしていた。(あ、今一瞬「カブトムシ」の名前が出てこなかった。アブラムシなんてでてきちゃった・・・。)タレントでカブトムシを飼っていて、ガレージに冬眠中の幼虫を何匹も育てているんだというのだ。そして成虫になった暁に、子どもたちに分けてあげるのが趣味だと。そして確かに写真にはカブトムシに群がる子どもたちが映っていた。しかし、私が子どもの時は、カブトムシなんて流行らなかった。もちろんどこかで売ってなんていなかったわけで、デパートでカブトムシを売っているなんてのが話題になった頃には呆れていたものだった。近所にカブトムシが住んでいるような環境がなかったからでもあるだろう。
 そこで思い出したのが「ホンチ」だった。それは小さな黒い蜘蛛で、これを探し出してきて、マッチ箱に入れて持ち歩く。割り箸の上で、友達のホンチと対峙させ、逃げた方が負け、という遊びだった。うちの庭の片隅を探すと、石の横なんかに、細いチューブ状のものが地中に伸びていると、それがホンチの巣だった。それを掘り出すと、ホンチが手に入る。
 この話をすると、つれあいが「そんなのは聞いたことがない」という。それは女子がする遊びじゃないから、知らないのだろうと思ったけれど、検索すると驚くべきことが判明した。それはこんな遊びをしたのは、横浜・川崎、そして千葉の富津くらいのものだと書いてあるのだ。えっ!そんなに地域限定な遊びだったのか。もちろんつれあいみたいに生まれたときにはもう既に下水完備で水洗トイレしか知らないというような都会ッ子には無理な遊びだろうけれど、そんなに狭い地域だけでしか行われていなかったとは知らなかった。