ピンキーとキラーズの「恋の季節」がヒットしたのは1967年のことで、その夏、私は楽器の月賦払いを稼ぐために箱根の某社の厚生施設でアルバイトをしていました。
布団の上げ下ろし、庭の掃除、風呂の掃除が仕事だったのですが、ある日、夕方に大騒ぎになっていて、何ごとかと思ったら、大浴場にお湯がたまっていない！私が掃除をしたときに、風呂の栓をしっかり閉めていなかったからでした。
最盛期には学生アルバイトが三人いましたが、お盆以降に一人帰り、二人帰りとなるわけですが、バイトが帰る前日の晩飯にはおばさんの賄い飯ではなくて、板前さんの料理がひと皿出ました。ニジマスの甘露煮が出たときは嬉しかったよなぁ。
人の釜の飯を喰うのは修行になりますが、たった一ヶ月じゃ、たかが知れています。ちゃんとした修行をした記憶がないんですなぁ。
