1964年（昭和39年）6月16日13時1分41秒、M7.5の地震が新潟の沖で起きた。石油コンビナートのタンクが火災を起こし、県営住宅のアパートがそのまま倒れた。信濃川の昭和大橋は橋桁の固定されていない方は川に落ちて、その写真は新聞に載った。東京でもｌ小学校のプールの水が揺れて怖かったという友人もいるけれど、私は東京でどう感じたかは覚えていない。この年は東京オリンピックの年だったし、私は高校2年生だったから、かなり記憶に残っている。
ところが同じ学年だったはずのつれあいは全く覚えていないという。落ちた橋も覚えていないという。え〜っ！といったら、「ぼぉ〜ッと生きていたからねぇ」という。思わず笑わないわけには行かなかった。なぜなら、「ぼぉ〜ッと生きていたから、こういう夫婦になったんだ」というところまで連想が発展したからだ。そりゃそうだ。ぼぉ〜ッと生きてなかった人たちは賢明にもこの私を選択しなかったのだ。
あの年は、10月の終わり頃に修学旅行も行ったんだし、結構いろいろ起きた年だったのだ。
