ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

散歩

f:id:nsw2072:20200618215208j:plain:w360:left 今日は涼しくなる、というのがわかっていたので、朝飯も食べずに、朝10時頃に家を出た。バスで大江戸線に乗り継ぎ、新宿西口で降りる。ここからバスがないかと思ったけれど、すぐにはわからなかったので、中央線の快速に乗る。新宿の駅の構内は今でもなんだか工事が続いていて、どこからどう行けるのか、良くわからない。やってきたのが特別快速だったようで、中野に停まったら次は三鷹だった。三鷹の駅に降り立ったのは、いったいいつ以来だろうか。ひょっとするともう20年経っているんじゃないかと。南側に出てみると、ペデストリアンデッキになっているのは覚えていた。神代植物公園へ行くバスは3番乗り場だと書いてある。いってみると、5-6人の人が並んでいる。やってきたバスに前のお爺さんが乗らない。良く見ないで乗って、走り出してみたら、メモってあった「鷹56」ではなくて「鷹66」に乗っている。此処で早速スマホでこのバスの路線図を見る。こういうところは本当に便利になったよねぇ!どうやら正門の方ではなくて、裏の方を通るようで、そのまま調布の駅へ出るらしい。それにしても三鷹の市役所というのは随分不便なところにあるんだなぁ。むかし、武蔵境前の自転車置き場を抑えるのに、三鷹の市役所へ行くのがかったるいと、クラスメイトが言っていたことが良くわかった。

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 見当をつけて、立派な樟が立っている青渭神社前で降りる。この辺はやたらと神社があって、その前の停留所は諏訪神社だ。降りてみると、青渭神社のすぐ先が不釣り合いなほどに立派な石垣に囲まれた深大寺小学校がある。その先の坂を右に折れて下る。左手に「多聞」という船会社がやっていた日本酒のような名前の蕎麦屋があって、お客が門前に群れている。そのすぐ先左手に神代植物公園水生植物園と書かれている。入ってみると菖蒲の田んぼが拡がっていて、鴨がつがいで菖蒲の間を歩いている。そこから先の二股を右にとればすぐ深大寺の山門。門前に、本当に蕎麦屋が軒を連ねている。蕎麦っくいだけれど、これだけ爺婆でザワザワしていて、挙げ句に店先に呼び込みが立っているのは戴けない。そのまま植物公園の深大寺口に向かってしまうが、ほんのちょっとの坂なのに、足が重い。シニアは250円だと書いてある。自動券売機で250円を押して出てきた切符をそのまま窓口の方に提示したら半券を切り取って入れてくれた。年齢を証明するものをお見せ下さいといわれるかと思ったが、何も云われない。見るからに年寄りだからだ。

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 入ると、背の高い大きな広葉樹の木々が重なり合って、実に見事な武蔵野の林になっている。主たる散策路は舗装の道になっているけれど、木々のなかをみんな勝手に歩く。フィトンチッドがあるような「気」がする。
 バラ園はどうやら盛りを過ぎて、「もうダメだぁぁぁ・・・」といっているような花ばかりしか見られない。しかし、その横の紫陽花は、遅いかと思ったが、いやいや、まだまだ新鮮で、若やいでいて、見ていて、気持ちが良い。しかし、この辺でもう歩くのが嫌になってきた。温室へ入ろうかどうしようか迷ったけれど、どうせまた新宿御苑の温室と大差ないだろうと、やめた。おばさま方のグループがいくつも出てきたからちょっと敬遠したこともある。芝生の方へ行くなんてとんでもない話で、そのまま正門へ出た。
 いくつもバスが来そうだから、どこ行きでも良いから乗ろうと思ったけれど、帰りも同じルートではつまらないから、調布行きへ乗ろうと思っていたら、そこへつつじヶ丘行きが来た。ひょいと乗ってみると、このバスは植物園の南側を廻ってまた深大寺小学校の方へ出た。こっち側にも蕎麦屋が見えた。いったい何軒あるんだろう。
 つつじヶ丘からはちょうど本八幡行きが来た。これなら馬喰横山へ一直線だ。しかし、電車の中が寒い。長袖のシャツを着ていても寒い。サマーカーディガンを取り出すくらい寒い。半袖のおじさんの気が知れない。神保町で後ろから来る急行に乗り換えて、馬喰横山で降りる。ついうっかり、そのままスイカで出てしまった。新宿からこっちは都営新宿線なんだからシルバーパスが使えたはずだ。
 東日本橋からこんどは都営浅草線に乗る。プラットフォームのベンチで水を飲んでいた男がどこかで見たような顔をしていて、どこであった奴かなぁと、考えた。なんだ、漫才の「ロケット団」の右側の奴だった!
 家に帰って蕎麦を茹でて食べた。