ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

また「話の特集」

 実は学生の時から読み続けていた「話の特集」の半分くらいを既に捨てている。あれは多分引っ越した時のことだと思う。イヤ、これではいけないと、友人の別荘に持ち込んだことがあるのだけれど、ほとんどを持って帰ってきた。随分迷惑をかけている。
 で、時々こうして古いものをアトランダムにとりだしては過去を辿るようなことをするのだけれど、今読んでも面白い記事に溢れていて、やっぱり捨てられない。


 例えば、さっきとりだしたのは1978年の8月号なんだけれど、所ジョージ、23歳が二枚目のアルバムを出したところだと書いている。その前がなんと加納典明である。おどろいちゃう。片山哲が90歳で死んだと殿山泰司が書いている。ここで殿山が伝法院通りや千束通りの古本屋を覗いたとあるんだけれど、伝法院の通りには今でもパッとしないけれど、古本屋はあるが、千束の通りにはもう古本屋はない。多分、殿山がいっているのはひさご通りから信号を渡った左側にあった店のことかも知れないが、とうとうあの一角はマンションになってしまった。「猿之助横丁のかいば屋で五街道雲助がひとりでチューハイを呑んでいた」と書いてある。もうこんな店はないんだろうと検索したら、1975年に開いたこの店は2010年に閉店したそうで、その閉店お知らせのハガキの絵は黒田征太郎が描いたというんだね。それにこの店の看板を書いたのは殿山だそうだ。そういう人たちが、千束通りで呑んでいたんだとは知らなかったなぁ。五街道雲助といったら今じゃ脂ののりきったところだ。先代の馬生の弟子で、この頃は二つ目になったばかり。彼は明治大を中退して1968年に先代馬生に弟子入り。一年後に入ったのが今の十一代目馬生。雲助の方が半年若いが学年は一緒。でも、雲助が兄弟子。
 そういえばあのエネルギーのほとばしるクレヨンねじ込み絵の黒田征太郎ももう81歳だというんだ。あの手合いは早死にかと思ったが、長生きしているじゃないか。