賭けマージャン問題で刑事告発された東京高検の黒川弘務前検事長ら4人が10日、不起訴処分となった。東京地検は4人を事情聴取するなどして捜査した結果、射幸性は特別に高くはなく「旧知の間柄での娯楽の延長線上だった」と判断（日本経済新聞2020/7/10 21:31）
驚くべき検察の見解である。「約3年前から月1～2回、賭けマージャンをしていたと認定したが、1千点を100円に換算する「点ピン」と呼ばれるレートで特別高いとはいえず、射幸性をあおるような特殊なルールもなかった」と理由づけている。これは大変な判断で、これによって、世の中のごく普通の麻雀連中は心置きなくテンピンで遊ぶことができるということになった。賭け麻雀が大っぴらになってしまったということだ。
となると、ことは麻雀だけに限定されない。ポーカーだろうとチンチロリンだろうと、花札だろうと、あらゆる賭け事が大っぴらになったということになる。甲子園野球トトカルチョも、プロ野球賭博も。
検察庁はことの大きさに気付いているんだろうか。それともこれはカジノ導入のための外堀を埋める作戦のひとつなのだろうか。
