ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

長物

 あんまり花つきのよくないベランダのくちなしの小さな木が気がついたら葉っぱのほとんどが食べ尽くされちゃっていて、あれ!と思ったら連れ合いがギャッ!といい、奴が大嫌いな蝶々のこどもである芋虫が発見された。彼女は子どもの頃親の実家に行くたびにいとこの悪ガキに屋根裏のお蚕さんを「ほれ!ほれ!」とやられて、それ以来、シャクトリムシや、芋虫が大の苦手となってしまい、あんなに稜線を鼻歌歌いながら平気で歩く癖にこれだけは「ぎゃ!」ッといったきり気を失いそうになる。割り箸でこいつを摘み出し、床に落としてトドメを指す役目を果たした。私は両側がどっと落ち込んでいる稜線を歩くのは大の苦手である。よほど神経の鈍い奴じゃなきゃあんなことはできない筈だ。