ほぼ足りてまだ欲 その先

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御巣鷹山

 昨日で35年になった。もうそんなに経ったんだ。一年ずつ歳を重ねてきただけなのに、もう35年も経ってしまった。
なんで米軍は捜査できたのに、日本政府はお願いしなかったのか、本当にボーイングの整備ミスなのか、だったらボーイングは遺族に賠償しないのか。夜のうちに一度ヘリの音がしたんだという説が有力なものとしていつまでも残る。
 TBSラジオ荻上チキの番組にはVIDEO NEWSの神保哲生BS-TBSテレビ「報道1930」の松原耕二が出てきた。
 神保哲生は15歳で渡米。コロンビア大学を途中で日本へ帰国し、国際基督教大学に入学。卒業後一年間Pacific Stars & Stripesで働く時にこの事故に遭遇し、現場に出て、翌日昼頃に現場に到着(彼はその後コロンビア大学を卒業)。
 松原は入社二年目で、当日は誕生日で出かけようというところで、時事通信がJAL123便が不明という一方が流れ、すぐさま羽田のオペレーション・センター詰めとなり、そこから現場の山麓遺体置き場に。遺族会の事務局長も電話で取材に答えた。私はこの事件と聞くとすぐに、ヴォイス・レコーダーの機長のあの声と周辺の雑音が入り交じる音声を思い出し、それが辛くて、その辺がかかりそうだったので、途中で他局にダイヤルを回す。
 二年後に発表された事故調報告も突っ込んだ報告となっていない。神保哲生が言うように、日本には司法取引が制度として規定されていないので、自らがその責任を逃れんと事実をつまびらかにしない関係者が当然いるわけで、その辺の仕組みも、35年間全く触られていないことに憤る。これこそつまり政治の問題で、肝心なことにはなにも手をつけず、責任逃れと、思想信条のごり押ししかやってこなかった戦後の政権の大きなおつりがたまりにたまっている。
 どこか、継続性のある組織がこつこつと地道に積み上げているというシステムは誰がどこで成し遂げられるのだろうか。

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