ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

遠出

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 ずっと前から今日は温度が低くなるぞ、なるぞ、ひょっとしたら雨が降るぞ、降るぞと聞いていたので、満を持して、出かけました。どうせなら、あちこち空いている時間に出かけようと決心。早朝にいつものように目覚めても、でかけず、悠然と朝飯を喰ったりして。
 すると条件反射的に二度寝してしまう。人間、すぐ習慣に染まる。9時に起き出して、勇躍出発。ところがバス停手前まで来て、バスが行ってしまう。くそってんで全然方向違いのバスに飛び乗り、途中でバスを乗り換える。上の不忍池近くで三本目のバスを捕まえようとするが、池の蓮に花がまだまだ咲いているものだから、そっちに寄り道して、バスを逃す。逃してばっかりだ。生まれて初めてやってきた、甘泉園公園。都電の終点、早稲田と面影橋の間くらいにある。元はといえば徳川御三卿の一つ、清水家の下屋敷だったところで、その後相馬子爵家の邸宅になったが、昭和13年早稲田大学の施設に。戦後は東京都に売却されて都立公園となったが、1969年に新宿区の管轄になったんだとウィッキペディアが説明してくれるんだけれど、こんなところに!というような瀟洒な回遊式庭園だ。入場料は無料、ただ、ロハ!さすがに経済的に手が入りにくいんだろうな、と思わせるけれど、小さいながら緑濃く、気持ちは和む。ちゃんと中にはパブリック・トイレもある。裏の山を登ると裏は階段で降りて裏口になる。多分この山はもっとあったのに、裏の通りができてぶった切られてしまったのだろう。

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 新宿区で相馬子爵、と来ればどうやら高田馬場の駅をくぐった西の先に「おとめ山公園」という元のお屋敷跡というものもあるらしい。次に目指すべきはそこか?この辺はとんと縁がないから、来たことがほとんどない。早稲田はどうも気に入らなくて、大学も初年度しか受けなかったし、その後もほとんど縁がない。そうそう、そういえばある国家試験を早稲田の古い校舎で受験して落ちたことがある。翌年は明治の真新しい校舎で受けて合格した。やっぱり早稲田は甘利良い方角ではなかったようだ。
 早稲田の地下鉄の駅まで歩いて日本橋に出ようと思ったのだけれど、なんだか800m歩いて「早稲田」に出る気がしなくて、またバスで上野公園に戻った。その途中、江戸川橋から乗ってきた私立小学校の低学年の女の子が、本郷三丁目あたりで降りるときに、大きな声で運転手に向かって「ありがとうございました!」と挨拶をした。ほぉ!と思ったら、今度はバスの運転手が外のスピーカーを生かして「ありがとうございました」と返した。思わずホッとしたね。
 日本橋へ出て、高島屋の上で買い物をするつもりだったのに、条件反射のように三越前で降りてしまい、しまった!と思ったときには既に改札を出ていた。ええい、ままよと歩き出し、三越新館でトイレを借りて歩く。近頃の若者はトイレでズボンのチャックを降ろすのではなくて、ベルトを外して、ズボンの前をおおっぴらに拡げて用を足す。まるでガキのようだ。でっかいのが横でそうして用を足すから、気味が悪くてならない。三越のトイレは手を洗うところにペーパータオルが置いてあった。そういえばアメリカの施設では、野球場でも、体育館でも、美術館でも、劇場でもトイレに入ると、今でも自動的に「ウィーン」といって出てくるペーパータオルがついている。彼等は手を拭くハンカチを持っていない。ハンカチは鼻をかむものだと思っているんじゃないのか。

f:id:nsw2072:20200901185642j:plain:w360:left 日本橋を渡って高島屋に入る。7階でエッセンシャル・オイルを買う。エレベーターが三台しか動いていない。そのうちの一台はdisabledの人たち専用になっているので、自由に乗れるのは二台しかない。しかも、一台に5人しかお客を乗せない。つまり、エスカレーターを使えといっている。Ho Leafというオイルを使っている。結構高い。弁松の弁当を買いたくなり、三越で売っているのは知っていたけれど、ここでも売っているんじゃないかと思って地下へ降りる。しかし見当たらない。いろいろなお弁当が置いてあるところのレジの女性に尋ねたら、もっと奥で売っていた。いつもいつも並六の白飯ばかりだから、たまには違うお弁当も食べたいなぁと、見渡すが、中のお姉さんがじっと見ているので落ち着かない。すると、並六のたこ飯というのが眼に入った。これだ!「手提げはお要りようですか?」と聞かれたので「弁松のエコバッグがあります」というと、中のお二人が「えっ!見たことがない!」と仰るのでご覧に入れた。近頃になく女性にもてた!アハハ!たこ飯は旨かった。