TBSラジオ:「荻上チキのセッション22」に出演していた東京都立大学. 人文社会学部 人間社会学科 社会福祉学教室・阿部彩教授
「子どもの幸福度に影響を与えるものとは?ユニセフの報告書を読み解く」
海外のデータを入手するのは簡単なのだけれど、日本のデータを入手するのがとても大変。しかも国レベルのものよりも地方自治体のデータが手に入れにくい。すぐさま個人情報だからとバリアをはる。学力調査は特に公開されにくい。
子どもの実態調査が研究者に公開されにくい。中学生の医療的調査が公開されないので、父子家庭の特異性というような調査ができない。健康を害した時の受診の難しさ。
コロナ禍にあって、家にいることになれば、子どもたちの生活が守れるという思い込みが行政にあるのではないか。データを持っていてもなにも対処されない状況がコロナであぶり出されているかの如くであるけれど、基本的な平常時の福祉行政が考えられていない。
- 2018年の子どもの相対的貧困率が13・5%だったことが17日、厚生労働省が3年ごとに発表する国民生活基礎調査でわかった。前回15年調査から0・4ポイント改善したが、依然として子どもの約7人に1人が貧困状態にあり、国際的に高い水準(朝日新聞・田中瞳子 伊藤舞虹2020年7月17日 22時05分)
- 児童生徒に問題が起きた時、「もしかしたら背景には貧困があるのでは」と想像力を働かせていただきたい(こちら)