ほぼ足りてまだ欲 その先

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どこへいった?

 私は三木のり平が大好きだった。特に、八波むと志とくんでやる抱腹絶倒の「雲の上団五郎一座」がこの上なく好きだった。あれはいったいいつの話だったっけ?まだ小学生の頃だったろうか。「与話情浮名横櫛」の源冶店のあの場面をやった。二人はもちろんこうもりの安と与三郎なんだけれど、あの二人だから、多分アドリブバンバンだったのではないだろうか。
 後年に至って、映画の東宝の社員連中に呑み友達ができると、彼らがいうには、のり平さんは本当に台詞が入らないだけじゃなくて、過度に緊張するタイプだったというのである。緊張してしまって本番の前の日にはとてもじゃないが、寝られなくて、結果として翌朝起きられなくて、遅刻する、というそういうタイプだったらしい。だから、東京宝塚劇場(かつてのアーニー・パイル・シアター)に出演する時には帝国ホテルに泊まったんだという。
 東宝映画の社長漫遊記シリーズなんか見ていたら、とてもそんな具合には見えない。彼に関する書籍といえば「のり平のパーッといきましょう」がある。もう20年以上昔の本だけれど、今では文庫本になっていて、kindleでも読める。
 しかし、のり平の息子が一枚噛んでいる新しい本がこれだ。版元ではこの9月19日発売となっている。しかし、実際には四連休を挟んでいるので、Amazonなんかでは23日発売となっている。
 それだのに、タロー書房でも、くまざわ書店でも、教文館でも「在庫ナシ」になっている。日本橋丸善に至っては「オアゾの店には在庫あり」だという。残念ながら、東京駅の元の国鉄の場所に建っているOAZOには足がない。東西線に乗るのか。じゃ、もうAmazonで良いじゃないか、ということになるんだけれど、「通常1~3週間以内に発送します。」という表示になっている。つまり、いつはいるかわからない、ということだ。kindle版を買ったんじゃこの本は意味がない。
 どうなってんですか、青土社さん。