ほぼ足りてまだ欲 その先

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「こころ」

f:id:nsw2072:20201012023740j:plain:w240:left 平凡社「こころ」2014年6月発行19号
見事な深紅の表紙で、平凡社の100周年記念号。
 100人の著述家に平凡社の出版物から想い出に残るものをピックアップして貰っている。どんな書物があげられているのか、大変に興味があって、バックナンバーをAmazonから買った。在庫がまだあって、新品のまま、そのままの本体価格800円。

 保阪正康鎌田慧が同じ宮本常一の「日本残酷物語」を取り上げているのが面白い。彼等はほぼ同年代で、保阪が半年ほど年長。それぞれ学生時代にこの7冊シリーズが出たとかいているが、保阪は刊行を待ち望むようにしていたというが、鎌田は編集者になってから入手したという。それが神保町の鉄鋼新聞社だったという。

そうか、そういえば東洋文庫平凡社か!
 うちには東洋文庫が10冊ほど緑の背表紙が色あせて書棚にあるが、それの全ては母校図書館の廃棄本で、そのうちの一冊は森鉄三の「明治東京逸聞史2」なんだけれど、残念ながら「1」がない。この中に「初代猫八」のことが書いてあって、「町から町を歩いて,物まねをしながら菓子を売った」と書いてある。