つれあいは明日の検査に備えて、今日から食事制限に入るというので、ここから明日いっぱい、食事はそれぞれがそれぞれで賄うということになった。朝飯はどうせ別々なのでかまわないが、昼飯以降は自分で考えなくてはならない。ならばというので、床屋に行くついでに散歩に出る。散歩といっても公園の中にいったんじゃ飯は食えない。上野広小路に出て、いつも行く千円床屋(正確には1,100円)に行くつもりだったのだけれど、ぼぉ〜っと外を見ていたら、バスの終点に傍にも床屋があったので、初めてのところだけれど入った。髪の毛を刈るといっても、もうそんなにないんだから、ちょっとゴワッとしてきたらバリカンで刈り込むだけだ。ところで、バリカンとは変な名前だ。最初に日本に入ってきたものが『フランスのバリカン・エ・マール(barignand et marre)製作所のもの』だったからというんだそうだ。なるほどね。
刈ってもらっている途中でラジオがドジャースが勝って優勝した、と云ったので、思わず『お!』といったら理容師の兄ちゃんが『野球ですか?』っていうから、『イヤね、筒香が行くなりリングもらえちゃったら良いのにと思っていたんだよ』といった。ア、こりゃ野球を知っているんだなと思ったらしくて、兄ちゃん張り切る。ボストン、マイアミで投げていた田澤淳一はどうなるんですかねぇ、と云うんだ。「ドラフトでかからなかったね」といったら、そもそもドラフトにかかる必要ないんじゃないんですか、というんだね。しかし、上原浩治の書いたものを読むと、やっぱりドラフトが必要だったんじゃないか。またアメリカに行くという選択肢があるんじゃないか、と彼はいう。
丸善日本橋へ行く。保阪正康を二冊、そして前に買ったことがあるんだけれど、増補新版と書いてあるので、文藝春秋ムック、古今亭志ん朝を入手。
- 作者:正康, 保阪
- 発売日: 2020/10/22
- メディア: 新書
向かい側の日本橋高島屋の新館の6Fに上がる。時間も時間で昼時間は等に終わっていたからガラガラである。ここに麻布の更科堀井が店を出している。日本ばし弁松総本店のツイッターアカウントがしばしば取り上げていたので、これまで多分一度も食べたことがない更科蕎麦を食せんとするものなり。かき揚げを頼んだら、これがまるで野球の球みたいな格好で、箸でバリバリと割る。こぼれた揚げ玉を丁寧に箸ですくい上げてつけ汁に放り込む。更科蕎麦は蕎麦猪口へ入れると、見た目、素麺みたいだよなぁと思いながら啜ると、確かに蕎麦だ!その違和感が嬉しいなぁ。この歳になって、初めて真っ白な更科を食べたの巻。
三越前まで歩き、また、川の写真を撮って銀座線で広小路まで戻り、またバスで帰ってくる。