ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

散歩 またかよ。

f:id:nsw2072:20201029214353j:plain:w360:left というわけで、今日までお昼を外で食べておいでである。もっとも、日頃から朝飯、昼飯は『各自』ということになっている。とりあえず銀座へ出ることにした。そこまで覚悟を決めれば、今日の昼飯は「三州屋銀座一丁目店」の海鮮丼だ。それだけ、決めた。あとは、教文館と、ABC-Martとする。

 勝どきで大江戸線を降りて、いつものように、『東京駅丸の内南口」行きのバスに乗る。一番後ろの席が空いている。ところが近づいていくと、その前に若い男が窓際に荷物を置いて二人分占領している。やや、その前には、洒落めかした女がこれまた窓際に鞄を置いてやっぱり占領している。立っているのが、2-3人。他の席はみんな二人で訳あって座っている。隣に人が来て貰いたくないんだなというのは、その態度でわかる。わかるけれど、次の停留所ではまた人が乗ってきて、その人たちは後ろまで歩いてきて立っている。しかし、占領軍は頑として動かない。コンパニオンみたいな髪型(一説には夜会巻きというらしい)をしたしゃれのめした女の髪の毛は開いている窓から入ってくる風で、つんつんに乱れてきた。思わずマスクの下で(ざまぁかんかん)と呟きたい。銀座四丁目でよっこいしょ!と降りると、後ろからカツカツとヒールの音が追い越していく。お、夜会巻きも降りた。教文館へ行こうと思っていたんだが、カツカツが一丁目方面へ伸びるので、目的地を伊東屋にする。カツカツは伊東屋を超えたところで、すぱっとビルの中に入った。あぁ、なるほどね。でも客なのかな、従業員なのかな。

 伊東屋を抜けて裏の別館へ行く。すると一階に目当ての万年筆売り場がない。そういえば前にどこかへ移ったなぁと館内案内を見てもない。女店員さんにお尋ねをすると、本館の三階だという。え、それは随分前のこと?と云うと、お前は伊東屋の客じゃないなという感じで「えぇ、四年前に移りました!」という。そういえばいつの頃からか、伊東屋で万年筆を見ることがなくなった。買うんだったら神保町の金ペン堂だし、見てもどうせ買わない。ひととおり揃っている。

f:id:nsw2072:20201030080344j:plain:w360:left 本館は上がりたくない。行きはよいよい、帰りは怖いだからだ。エスカレーターは上りはあるが、下りはない。下るのには滅多に来ないエレベーターか階段だ。でも上がった。女店員さんに、ペリカンのツイストはお取り扱いでしょうか?するとペリカンのカタログを持ってきて、これか?と聞く。黒いものは他で見たけれど、伊東屋さんだったら他の色もあるかと思って、とまでいったら、彼女、鼻で『フフン』と笑った。「爺さん、おめぇあまいんだよ」とでもいうような『フフン』に聞こえる。いや、本当は彼女はそんなことこれっぽっちも思っちゃいない。思っちゃいないんだが、その笑いが、せせら笑っているように聞こえちゃう。タイミングが悪い。たかだか2千円の子供用万年筆にかける労力じゃない、と云うようにこっちに聞こえてしまう。ドイツの子供用万年筆は本当に面白いし、当たれば最高なんである。昔は伊東屋も喜んでPelikanをダイレクトで取り寄せていたんだぜ。なんだか万年筆売り場に熱がない。
 一階を通ったら、昔9Fのカフェにおられた眼鏡の男性が一階のジュースバーにおられた。名前を思い出さなくて、声をかけずに来てしまったのは残念だった。

 ABC-Martで気に入っているNIKEをもう一足を買おうと思ったら、やっぱりもう残っていなかった。いつもこれだ。それでまた一からやり直す。

f:id:nsw2072:20201029223751j:plain:w240:right 13時半を廻ったので、三州屋銀座一丁目店へ行く。テーブルにアクリルの板が立っている。海鮮丼をご飯小にして貰う。一体、いつ以来なんだろう。ひょっとして去年の12月18日以来かも知れない。あのおばさんがいなくなってから、もう一年以上経ったということだ。今更、「おばさんはどうしているの?」なんて聴けないよな。今日の海鮮丼には生しらすが入っていた。なめこの赤だしが妙に旨かった。綺麗に平らげた。
 教文館に入ってぐるっと見るが、食指の伸びるものが見当たらない。店の前でどこかのカメラチームがおばさんを捕まえてインタビューをしている。近頃夕方のニュースショーがやたらと銀座の通りでのインタビューを多用する。『街の声』って奴だ。こんなことをいってはなんだが、つまらないことしか聴けたことがない。今日も国会は代表質問という名前の朗読会をやっている。出てくる時は丁度、自民党茶坊主のおべんちゃらで、本当に気持ち悪かった。ひと頃の山本一太を思い出す。奴は今は群馬県知事をやっている。そういえば鈴木大地が千葉県知事にといっていたが、自民党内から横槍が入って断念したそうだ。一体自民党はどうするんだろう。森田健作はもうやらないとはいっていないそうだ。もう気の毒だ。能力以上の振りをしなくちゃならないのは彼には無理だ。

 つれあいの検査が終わる頃だからと、時間に合わせ、直接病院へ行く。いつまで経っても出てこない。16時近くになっても出てこない。検査室の前までいったけれど、し〜んとしている。とりあえず一度家に戻る。帰ってきていない。そこへ電話があった。へろへろの声で迎えに来てけろと云っている。鎮痛剤がしっかりと効いてしまって、眠くてたまらないのだという。私は歩きすぎてしまって、つれあいは眠気が残っていて、二人してよろよろと歩きながら帰る。それぞれにそれぞれの飯を喰う。