ほぼ足りてまだ欲 その先

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予算委員会

 11月5日、参議院予算委員会で、立憲民主党の森ゆう子の質問に対して、国家安全保障会議に議事録はなく、議事概要があるらしい、というのが菅義偉の回答。公文書管理法に基づいて議事の概要があるんだからそれで良いんだというのが菅義偉の考え。こんな質問に対してすら、後ろからメモが出て、菅義偉はこれを読む。読むんだけれど、廻らぬ舌で、口早に読むので良くわからない。
 地価が上がり始めたから経済は回復しつつあるんだというのが菅義偉の見解。正社員を増やすという流れもでてきていると西村が言明した。全く信じがたい。なんでもかんでも、拾い出して、糊塗することに懸命だ。ほとんど現実をわかっていない。
 「クビを切れない社員は雇えないんだ」といった人は誰ですか、という森ゆう子の質問に、菅義偉は臆面もなく「どなたですか、おしえてください」といった。森ゆう子が「竹中平蔵さんです。仕事は何と何と何をしている人ですか?」と訊ねたのに対し、鉄面皮は「あのぉ,竹中さんが具体的にどのような仕事をしているのか,私は承知しておりません、大学の教授、経済評論家、ということじゃないでしょうか・・・いずれにしろ・・竹中さんに限らず、有識者の方に様々な成長戦略とか会議に入って戴いていますが、いろいろな意見がある中で、私のところで判断をして経済をよくするために取り組んでいるということであります。国家特区諮問会議の中で優れた意見を戴いているんだと坂本哲志が追加意見を読み上げる。こんなんだったら、以前の某いい加減大臣の「読み上げるだけだから」というのは正しい表現だった。スーパーシティ構想有識者懇談会なんてのもあるんだそうで、そこにも竹中・売国奴・平蔵氏は加わっているんだとわざわざ説明してくれた。これもフライング答弁だそうだ。
 竹中平蔵は派遣大手のパソナのどんな役職をやっているんですか、という森ゆう子の質問に、坂本が「パソナの会長でございます」と答える間に後ろから家来が菅義偉に忍び寄って何かを伝える。努力が報われて報酬が得られるのはよろしいのではないですか、というおとぼけ回答は西村君です。安倍政権で最低賃金は上がったとまでいった。日銀の官製相場をいつまで続けるのかと指摘する。全くその通りだ。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が年金積立金を相場に張っていることが「なにが悪い」というのが自民党政権のスタンス。被保険者の利益を考えた結果だというが、しっかり相場に投げ捨てている現実。伊吹文明の「自称弱者 自助ができるのにやらない」こんな考えなのか、と森が指摘。菅義偉は「自分でできることは自分でやる、最後は国がセイフティネットで守ってくれるという社会を目指す」といいながら「手を洗い、マスクをするという自分でできることからやるべきだ」とおとぼけでございます。こんな感覚です、この爺さん。
 そんなこと、みんなわかっているんだ、困っている人たちをどうにかして、予備費を遣っても、今すぐ対応してくれと支持するべきではないのかと指摘。そんな話の中で「システムがあるんだからそれを利用せよ」というのが田村厚労大臣の返答。これは要するに、これ以上はやる気はないという答弁である。まだ厚労省は必要だと認識していない。「政府としては厳しい状況の中で雇用を守って事業を継続するために給付金、Go To、雇用調整助成金、等万全を尽くし,経済を回復させるために躊躇なくこうじていく」と通り一遍の回答。そういって、森ゆう子をにらみ返す。まともに、具体的に、誠意を持って、真摯になんて答なんぞしねぇんだぞ、といっているかの如くである。持続化給付金では、サービスデザイン協議会(例の中抜き組織)から不備解消依頼書というのが申請者に届いている(まだやってんだ)。ずっと回答しない申請者に対しては、二週間以内の反応がない時には申請がなかったものと断定するということになったらしい。政府の答弁と申請者の訴えと、相反している。梶山静六の息子の経産大臣は「99%は審査を通った結果で、問題になっているのは残りの1%に過ぎない。やってください」と表現。
 原発再稼働に対する総理の方針を聞く。菅義偉、紙を読む。「世界最高の規制に合致するものを稼働する。」

 この政府は真剣にやる気はない。「国民のために働く。」とはどういうことか彼等は考えていない。