ここのところ南から暖かい空気が日本海側にある低気圧に吹き込んでいるんだとかで、温かい。連れ合いが散歩から帰ってくる度に温かい、温かい、なんでそんな穴蔵に籠もっているのか、というので、重い腰を上げ、紅葉を愛でに行った。陽当たりの良いところから先にどんどん紅葉するようで、川の北側の桜並木はもう真っ赤で、そろそろ散り始めようという感じだ。神社のイチョウも先端は真っ黄色で、下に来るに従って緑と黄色のグラデュエーションになっている。然るに川の南側はビルに遮られて陽が当たらないせいか、まだまだ全然、知らん顔である。
居間にできている書籍の山を片付けろ、といわれているんだが、持っていく先がない。ためつすがめつしていたら、みすず書房の月刊「みすず」の昨年の1-2月号が出てきた。そうか、こんなものを買っていたのかと思いだしたんだけれど、この合併号は毎年、年末進行という奴なんだろう、著名な方々の前年の読書アンケートが一挙に掲載されている。とにかく文字が小さいので、読み進めるのは結構辛いんだけれど、読み甲斐がある。で、気がついたんだが、今年は買っていない。みすず書房にメールを出して在庫の有無を伺うと、あっという間に返事が返ってきた。切手で代金を払う方式のようだ。
井上ひさしの「井上ひさしの日本語相談」なるものを電子書籍で買ってしまった。ここのところ、井上ひさしは、危険だ。すぐに手が出る。
