ほぼ足りてまだ欲 その先

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あの日

 三島由紀夫があたかもナチスのような制服に身を固め、はちまきを締めて市ヶ谷に立て籠もり、屋根の上から自衛隊員に檄文を読み上げ、割腹自殺をしたことを知ったのは、学校の6号館の一階にあったテレビだった。その日、私は学校で卒論実験をやっていた同期生に付き合って、被験者となって彼等の研究室にたまたま行ったら、なんだか周辺が騒いだので、わざわざ6号館へ見に行ったのだった。なんだか、不穏な状況に胸騒ぎがしたことは覚えていたけれど、近づく卒業へ残りを惜しんでいたような時期だった。
 それでも年末には上越国際スキー場へツアーバスを出す準備が忙しかったような気がする。そんな時まで遊びに熱中していたんだから、勉強するわけがない。