ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

みすず

 注文していた,みすず書房の月刊「みすず」が毎年1/2月号として発行している「読書アンケート特集」の2020年版のバックナンバーが到着。手書きしてある宛名ラベルの文字が私好みの手書きで、そこからして嬉しい。(なんつう爺か)。
 坪内祐三が1月に死んでいるから、彼の最後の読書アンケートなんだけれど、彼がここで取り上げているのは志垣民郎の「内閣調査室秘録」で、彼はこれが2019年のベストだとまで言い切っている。さっそくkindleで買う。

 栗原彬先生が山形・高畠の有機農業のリーダー、星寛治の「自分史」を取り上げている。星さんの話は3年ほど連続で高畠でお伺いしたことがある。当時栗原先生はすでに立教大を辞して、明治大で教鞭を執っておられ、明治大の農学部の学生たちと一緒になったこともある。有機の土は温かくて、冷夏であっても強いんだといっておられたのが記憶に残る。とにかく収量だけが成果だった日本の戦後農業政策が壊してきた農地を手作業で作り直してきた人の言葉だった。