ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

追悼

f:id:nsw2072:20210129184804j:plain:w240:left 半藤一利さんが他界してから、二週間が過ぎた。保阪正康氏がどんな追悼文を書いているのか、どこかに書いてあるんだろうなぁと思って、とりあえずサンデー毎日かなと思った。保阪氏の日常的なホームグラウンドといっても良いだろう。サンデー毎日の1月31日号の目次を見たら、案の定だった。もうサンデー毎日は何年も開いてはいない。図書館の週刊誌は最新号以外は貸し出しているというので、opacで探すが、当然のように貸し出し中になっている。なにしろ一旦借り出すと二週間だから、なかなか順番が回ってこない。どうしようかと思ったが、kindleでも売っているというので、380円で買った。4頁にわたって書かれている。
 半藤さんのスタンスは二本の柱と三本の梁から成り立っていると、保阪正康氏らしい面白い表現をしている。こういう組み立て、というか、分解の仕方は、保阪正康の得意とするところなんだけれど、誰か、こういう発想を手伝っているスタッフがいるんだろうか。これまでに50回くらい保阪+半藤(時には+青木理)で対談、座談、鼎談をしてきたというのには驚いた。同じ号に青木理も書いていて、2015年のサンデー毎日の三人の鼎談が印象的だと書いているんだけれど、どこかでこれが読めないものかと思う。区の図書館にはもう置いてない。
 と思ったら、kindleでバックナンバーを売っている上に、kindleunlimitedにもなっていて、Amazon Primeを買っている私には数量限定だけれど、無料ダウンロードができる。しかも、なんとすでに落としてあることをAmazonが教えてくれた。なんでこれを落としていたんだろう。ただ単にぼけただけかな?

てなもんや三度笠

 大きく話が変わるのだけれど、昨日たまたま2008年の雑誌「論座」を自炊したんだが、その中に「てなもんや三度笠」のプロデューサーだった澤田隆治がインタビューに答えている。「あたり前田のクラッカー!」は台本にはなかったんだと。御用の捕り手を倒してから、懐から前田のクラッカーをとりだして見得を切る」としか書いてなかったと。扉の「ぎぃー」と音を出す効果係の田中利夫が呟いた「あたり前田のクラッカー」がぴったりで、それを戴いた、という。しかし、脚本を書いていた香川登志緒がこれをようやく台本にしたのは5回目くらいからで、多分、自分の考えではなかったこの台詞を香川はプライド高かったから書きたくなかったんだろうといっているのがおかしい。
 財津一郎がブレイクしてから、主役の藤田まことまで喰われちゃう始末だったので、上野で彰義隊と戦ったことにして、どこにいったかわからなくなったということにしてそれ以降は出ていない。「てなもんや三度笠」は最高で、なんと64.8%という目の玉が飛び出るような視聴率をたたき出したことがあったそうで、あ、それじゃ、私だって見ていたのは、当然だなと思った次第。未だに財津一郎が「ピアノ売ってちょうだぁ〜い!」のCMに出ているのは、あの会社の社長が彼を気に入ってくれているからなのだそうで、財津本人が「有り難い」と云っているのを読んだ記憶がある。ところで、あれはなんという会社だったか。