ほぼ足りてまだ欲 その先

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だから

f:id:nsw2072:20210311092148j:plain:w360:left 実は常々思っていることなんだけどね。「空襲で追われる炎の中、死ぬ思いであっちこっち逃げ惑い、とても辛い思いをした、だから戦争はイヤだ」「アメリカを恨んでも恨みきれない」と、聴かされることは良くあった。さぞかし、辛かっただろうなとは思う。空襲だけでなくて、昼日中に敵の艦載機に狙われて目の前に機銃が炸裂した、怖かった、だから戦争はもうイヤだ、本当に怖かっただろう、膝ががくがく震えただろう。死と紙一重だった。
 戦争は、「自分が怖い思いをしたから、イヤだ」というものなのか。
 今でもシリアでは政府軍と反政府軍が内戦どころか、本当の戦争をしているが、あれは自分たちが恐怖にさらされていないから、構わないのか。
 戦争なんてもうイヤだ、もうそんなことに手を染めるのはイヤだ、やらなきゃやられてしまうんだったら、もうやられてしまうでも良いから、戦争手段はこの手に持ちたくない。
 隣の国が理不尽なことを主張している。この野郎、ふざけんなよ、お前が銃を持ってくるなら俺たちだって、銃を持って行くさ。それじゃ、元の木阿弥だよ。
 だから、やらないのさ。
 あの「国家総動員」だといって全国民を駆り立て、だから軍需品の生産に中学生も女学生も動員した、ということは戦争に加わらせたということなのね。兵隊さんに負けないように頑張ったんだけれど、とても多くの兵隊さんがその時既に病気や飢えや突撃で死んでいた。中学生、女学生はなにを頑張ったんだろう。なにをしたんだろう。ちゃんと解明して下さいよ。どうして親が空襲や、戦争で死んで子どもだけになったら、「みなしご!」といわれなくてはならなかったのか。どうしてそれがそのまま放りっぱなしたまま、ここまで来てしまっているのか。高度経済成長で、驚くべき復興したんなら、どうして、従軍年数が足りなかった人たちに恩給は出されず、職業軍人たちはがっぽり恩給を貰ったのか、総動員したんなら、空襲で死んだ人にも、国家から気の毒でした、と謝罪と賠償がされないのですかねぇ。動員したのは誰だったのさ。
 なんで「みんなが辛い思いしたんだから、みんな我慢しようね」となるのさ。東條英機の遺族は満額の恩給を貰っていたじゃないか。なんで、両親を空襲で亡くして、みなしごになった人たちに、大変だったねぇ賠償はされないのさ。おかしいよ。