- 作者:イザベラ バード
- 発売日: 2005/07/01
- メディア: 単行本
「日本奥地紀行」という本を書いているイザベラ・バードが「ハワイ紀行」も書いていると知ったのは、丁度一週間前である。もちろんハワイ研究の皆さんの話を聴いていて知ったのだ。で、感激なことにこの本はわが区の図書館の蔵書の中にあった。隣の区まで足を伸ばさなくても良かった。ところが不思議なことに、すぐ傍にあると思うと、あぁ、これはいつでも取りに行けると、油断をしてしまうのである。どこかへ足を伸ばしたついでに立ち寄れば良いのだ、と思うからだ。ところがどこかへ足を伸ばした帰りにはもう疲れちまって、立ち寄る気力も失せてしまい、ま、明日でいいや、ということになりかねない。予約した書籍は一週間しか取り置きをしてくれないので、油断をすると解除されてしまう。
で、そのイザベラ・バードの「ハワイ紀行」だけれど、彼女がハワイに七ヶ月滞在したのは、1873年にニュー・ジーランドのオークランドからサンフランシスコへ向かうが、途中で大嵐に遭い、同乗の乗客の子どもの治療のためにハワイへ上陸。そこでの経験を1875年に出版。
しかし、それを日本語訳にしたのはエッセイストの近藤純夫で、この本が出版されたのは、なんと2005年である。もちろん、私は知らなかった。「日本奥地紀行」と同様、平凡社から文庫で出ている。