ほぼ足りてまだ欲 その先

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1964

 1964年と云えば、東京オリンピックでした。

 生では何も見ていません。高校では「サッカーの券あるぞぉ〜!」といわれていましたが、そんなの見たくもありませんでした。今だったらもちろん見に行ったでしょうね。だから見たと云ってもテレビです。高校の講堂にテレビを設置して、みんなが注目の種目は見に行ってましたねぇ。何しろそれまでのローマ大会も、その前のメルボルン大会も、短波放送のラジオでしか聴けませんでしたからね。1960年のローマ大会は、当時は清水に住んでいて、トランジスターラジオを抱え、はっきり聞こえていると思うと遠くの方に小さな声でしか聞こえなくなってしまう短波放送で水泳競技かなんかを聞いた記憶があります。だから、テレビで見られるというのは画期的だったんですよねぇ。


 もうひとつ驚かされたことは、開会式の入場行進の時に、多くの外国の選手団は、歩調なんて取って歩いてこないんだってことでしたね。だから最後に入場してきた日本選手団のしゃっちょこばっていることが、統制が取れて立派だ!という思いと、いつまでもがんじがらめなんだな、俺たちは!という気持ちを持っていましたねぇ。なにしろ、運動会が近づくと、行進の練習ばっかりやらされていたような記憶があります。「全たぁ〜い、止まれ、イチ、二!」とか「回れ右、前進め!」とかって今でもできそう。挙げ句の果てに、あの閉会式です。もうだらしないとか、デレデレだとか、みんなだぁ〜ッと乱入してきたみたいな、選手入場でしたね!あぁ、自由だぁ〜!と凄く印象が強く残りましたよねぇ。

もうオリンピックは充分です。満腹です。残った施設をどうするか、無駄遣いの象徴として残せば良いさ。そんなんばっかり。