花といったら、ここのところは紫陽花にかまけていたんだけれど、気がついたらそろそろ菖蒲が咲く頃じゃないのか。というので隣の図書館に返却に行くついで(といってもついでの方が遠いが)に、小岩菖蒲園を見に行こうと思い立った。京成本線は京成高砂まではそんなに難しくないけれど、そこから先は成田空港へ真っ直ぐ行く路線、前からあった路線に分かれるし、特急だ、快速特急だ、といろいろあるもんだから、各駅が来るまで待つと、結構間が開いている。ところが江戸川の土手まで出てくると、京成線は次から次から「ごぉわぁぁぁ〜〜」と轟音を響かせて、がんがん通り過ぎる。初めて、その音を聞いた時には、なにか天から降ってきたのかと思うほどだ。この橋の音が聞こえる範囲には、とても暮らせないと思うくらいだけれど、なぁに、こんなものはすぐに慣れるんだろう。
平日だし、こんなご時世だから、まだ人はまばらだろうと思ったら、あに図らんや、爺婆が大量にお越しになっている。これは普通は大量とはいわないんだろうけれど、日頃あんまり人出が多いところへ出ない私にとってはまさに「大量」だ。
菖蒲は何しろ江戸時代から愛でられていた花だから、種類がたくさんあって、それぞれ名前がついているんだけれど、もうそんなの気にしている場合じゃないのね。
もう一軒の図書館によって、帰ってくると、もうクタクタだった。