ほぼ足りてまだ欲 その先

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また訃報

 立花隆が他界。81歳。彼の著作も結構読んだ。そういえばここのところ名前を聞かなかった。

追記:いやいや、彼が亡くなったのは4月だったそうで、誕生日が5月だったから、まだ80歳だったそうです。それにしても、なんで今まで公表されなかったんだろうね。

追追記:区の図書館に行って「立花隆の本棚」というむちゃくちゃ分厚い本を借りてきたんだけれど、一緒に借りだした本が、その分厚さでいったら、多分昨年の第一位に輝くのではないかという「独学大全」だったので、目立たないくらい。

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 実はこの「独学大全」を予約したのは昨年の暮れのことで、その時点で私の前に予約者が32人いた。自分の順番が半年経ってようやくまわってきた。一回の貸出期間が二週間なので、64週間かかるはずで、それだと一年経っても順番は回ってこないはずです。それが半年でまわってきたということは、途中で諦めてスキップした人がいたり、ろくすっぽ読まずにすぐさま返してきた人がいたということではないかという気がします。その証拠に、32人の手を経てきたとは思えないほど、綺麗であり、傷んでいないし、ガクッと開いた跡もありません。
 独学のためのガイドブックという呈をとっていますが、これは大学に入る前の高校生に読んで貰いたいというべき本ではないかと思います。近頃はどうしているのか知りませんが、私が21年前に大学に入り直した時、最初に入った大学は一年生に様々な課題を出し、それをこなすために図書館の使い方を教え、エッセーの書き方を訓練しておりました。しかし、次に転校した先の大学では、図書館の使い方を、図書館が希望者に教えている、というだけで、新入生は無手勝流で取り組んでいた、・・・つまり、ほとんどの学生は論理だって取り組んでいなかったのです。大学生なんだからそれくらい知っていて当たり前、というスタンスだったのかも知れませんが、日本の大学ではそれは無理です。なぜかといえば、高校時代にそんな教育はしていないからです。最近は変わっているのかも知れませんが、当時、「ゆとり教育」という言葉が使われていて、私はこれを推進していけば、日本の高校生教育は変われると思っていたのですが、すぐさま撤回されてしまいました。
 高校生にこそ読んで欲しい本ですが、受験目前の人たちはそれどころじゃないということかと思いますので、高校に入ってすぐの人たちが読んでくれると良いなぁと思います。老婆心、あ、いや老爺心ながら。