ほぼ足りてまだ欲 その先

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「東京パラリンピック 愛と栄光の祭典」

 東京パラリンピックといっても、コロナ禍、感染拡大のリスクを冒してまで強行開催している今年のものではない。
1964年東京オリンピックのあと、11月に開かれたパラリンピックのこと。
 何の気なしにテレビを見たら、WOWOWでこの時の記録映画「東京パラリンピック 愛と栄光の祭典」を上映していた。
もちろんモノクロの画面で、車椅子の人たちばかり。(あれ?市川崑のオリンピックはカラーじゃなかった?!〕
他の障害者の人たちはいないのかなぁと不思議に思う。
 例によってウィキペディアによると、どうも「パラリンピック」という呼称で呼ばれていないようだ。
二部構成で、一部は第13回の国際ストーク・マンデビル車いす競技大会として実施。
「第二部は全身体障害者を対象にした日本人選手だけの国内大会(特別参加の西ドイツ選手数名を含む)」としてある。

 登場してくる車椅子は今のような競技用の車いすなんかじゃなくて、ごく普通の今だったらどこにでもあるような車椅子である。
徒競走も、やり投げも、砲丸投げも、円盤投げも、アーチェリーもみんな普通の車椅子だ。
 会場も代々木公園の織田フィールドだったし、代々木の第一体育館の外観はうつるけれど、卓球をやっている会場はどう見ても、第二体育館の通路じゃないかという雰囲気だ。
 ウィッキペディアによると「通訳も大学生等156人のボランティアに大会前1年前から英会話レッスンし準備」だという。
日本選手の大半は箱根療養所(現在の国立病院機構箱根病院)に暮らす人たちだったそうで、見るからに付け焼き刃。
手作り感満載で、実に微笑ましい。

 ここまでの間に、如何にパラ・スポーツが大いなる発展を果たしてきたのかが良くわかる。
世の中が実に開けてきたものだという感慨を覚える。
しかし、どうして、この素朴な競技会のフィルムにこんなに感動を覚えるのだろうか。

 9月3日の午前7時から再放送があるそうだ。

こちらは東京都が作ったニュース映像。


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