ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

白状する

 もうこの歳になって、別段プロモーションがあるわけでもないから白状するけれど、私の英語はろくなもんじゃない。
多分、戦争直後に駐留軍で雇われた日本人と大差ないだろう。
確かに、欧州あたりで観光旅行をするくらいだったら不自由することがない程度には役に立つ。
しかし、米国に行って、ホテルのフロントで、向こうの人が、全く現地の人に対するように喋ったら、ついていけない。
現にLos Angelesの安宿のフロントのお姉さんがベラベラッと喋ったら、一瞬私の頭の中が真っ白になったことがある。
悪いけど、ゆっくり喋ってくれる?といったら、わかりやすい単語で喋ってくれたので、ようやくわかった。
イディオムばっかりでやられたら憑いていけない。
昔から思っているんだけれど、米語のイディオムばっかりの辞書というものができないものか。
〔なんと今やこんなものはごっちゃりとあるのだよ〕

 これなんかどうだろう?

豪州に行ったばかりの頃、近所の教会に通い始めた。
ある日街中でそこの牧師とバッタリ逢った。
すると彼が「Are you settled in?」と聞いた。
これがわからない。
「settle in」は「慣れる」とか「旨くはまる」とか、そんなニュアンスだとあとで知った。

しかし、働いていた会社での自己申告では困った。
「あなたの英語力は?」という設問があって、「日常会話に困らない程度」に○をして出した。
すると、課長から呼ばれ、「キミがね、ここに○をすると他の人がね、○をするところがなくなっちゃうんだよ」
だから、「客先との交渉に困らない」に○をしろというのだった。
こんなことになるから、新入社員で配属になるやいなや、二人のスコットランド人に同行した先で通訳をさせられてしまうのだ。

今から考えて半世紀前にちゃんと勉強すれば良かったのだよね。
勉強するのにもっとも適した年齢だったのだね、あの頃が。
50歳を超えてからの勉強では、英語は向上することはなかった。

今からもう一度やり直させてあげる、といわれたら、猛然とやるんだが、もうそんなことはない。