というわけで、今日は今日とて、その「十条銀座」にやって参りました。
一番近い駅はもちろん「十条」なんですが、この駅は池袋から赤羽にいたるいわゆる接続線なんですよね。これが埼京線という仕組みが作られてから、昔のような単なる中継ぎではない、立派な先発路線になったわけです。しかぁ〜し！うちから行くには全く絡まない。うちから行くのには京浜東北線で東十条で降ります。この京浜東北は平日の昼間は「快速」と称しておりまして、山手線と併走している区間は、その辺のマイナーな駅には停まりません。この辺、地方からおいでになった方にはわかりかねるところですが、東京在住の普段JRみたいな高い電車には極力乗らない爺さんにも分かりかねるんでございますね。なにしろ乗換駅である日暮里だって停まらないんですから。そういう奴らは、ちんたら山手線でいけ、ってなもんです。というわけで田端で京浜東北に乗り換えました。「上中里」「王子」の次が「東十条」です。
進行方向一番後ろの南口に出ます。階段があるだけ。その上トイレもない南口です。（今時サービス悪いよね)。なにしろ電車はかつての海岸段丘の下を走っているわけですから、この辺は駅を出るとすぐさま坂でございます。
西に向かって上がりかけるとお地蔵さんのすぐ横に、（階段を下がるとトイレがあるよ）というサインがございました。いそいそ通りかかりますと、買い物キャリーバッグをヨイショと降ろしているお婆さん。横を降りかかると、傘が倒れました。あれよあれよと、手を出して、傘を回収「お手伝いしましょ」とそれを持つと、お婆さんが「いや、重いですよ！」と。はやくいってよぉぉぉ、本当に重いの。でも手を出した以上武士に二言はございません、武士じゃないけれど。下まで降ろして、無事お渡ししました。あ、そうそう、トイレ。この公衆トイレ、誰が管理してんだろうね？
前にも一二度来ておりますから道順はわかっております。旧岩槻街道の信号の先、道路拡張のための移転が進んでいて、近々できそうじゃないか、と思わせますが、Google mapで見ると、なぁに、ほんのちょっとの間だけ、確保できただけ。見違えるような道路になるには、まだまだ何十年もかかりそうで、私が見ることはあり得ませんね。
心配しておりましたが、篠原演芸場も無事に建っております。しかし、静かです。公演中は前を通りかかると、中の音が聞こえた記憶がございます。ちゃんと看板も掛かっております。わかりました。火曜日はお休みですよ。役者も休むんですね。
十条の駅のすぐ脇の踏切を渡って十条銀座に到着してみると、爺婆が行き交って、全然変わっておりません・・・･いやいや、やっぱり変わっております。揚げ物中心のお惣菜屋はかつては二軒、あっちとこっちにあったのが、一軒だけになっていました。火曜日定休の店もありますが、シャッターの降りたところが目につきます。そして何よりも変わっているのは、外国人、それもインド･パキスタン･バングラディシュ･ネパール系の人たちが商うお店が目立って増えているってことです。なにしろ、バングラディシュ料理の店があるとは思いもよりませんでした。それでも昔からあるとおぼしき、お茶屋さん、魚屋さん、パン屋さんは無事です。定食屋さんがなくなったような気がしますねぇ。ちょっと横ですが、前から行列のできていた鶏肉屋さんは、今日も行列になっておりました。
茄子のはさみ揚げと蓮根の入った大きなつくねを買って帰りました。やれやれ。
