ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ストレス発散

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 ストレス発散にもっとも効果があるのは「旅行」なんですが、このご時世ではそれは自粛しなくちゃなりません。
なんてったって、ワクチンを二回打っているにしたって、無症状感染しているかも知れないし、それを拡散しては申し訳ないし、どこかで感染してもイヤだし。
というわけで、その次に効果があるのは「買い書」でございます。つまり、大きな書店に行って本を買う。しかし、これとて、手当たり次第にやっちまったら大変なことになります。毎月定期的に買う本は三種類ございます。つまり岩波書店の「月刊世界」、「ビッグ・イッシュー」そして月刊「みすず」、あ、もうひとつありました、「週刊金曜日」。

 しかし、集英社の季刊雑誌「kotoba」の表紙が空山基(そらやま はじめ)画伯の手によるものだ、ということがわかってしまったので、これも籠に入れます。空山先生、ここのところ、このメタリックな「セクシー・ロボ」に痛くご執心でして、実際に三次元の立体物もお作りになりました。どこかおフランスのメーカーの銀座のお店のエクステリアに採用されました。わかっている人はわかっているというイラストレーターというか、グラフィック・デザイナーというか、ま、とどまるところがないので、しょうがない、アーティストとでもいうような、75歳のお爺さんです。

 ただ表紙だけかと思ったら、この号には開高健ノンフィクション賞の発表がされていて、三つの作品の中から選ばれたのは平井美帆の「ソ連兵へ差し出された娘たち―証言・満州黒川開拓団」に決まったという記事がある。→ こちら

「一体、満州ってなんだったんだと。日本はなぜ満州なんかを作って、国民をたくさん送り出して、あんな悲しい思いをさせたのか。子どもたちは絶対、平和のなかで育ててほしい。平和のなかで、個人個人が行動するのはいいんです。それは運命ですからね。でも、その集団のなかで逃げられない、どうにもならないってことには、絶対になってはいけないと思うんです」

 そして、前回の「本の雑誌」が面白かったのが尾を引いて今月号も籠に入れちゃいました。
特集は「定年後は本当に本が読めるのか!?」なんだが、端的に結論を申し上げましょう。無理です。なぜなら老眼が進んで、寝床でゴロンと横になって読むことができなくなること。多くの時間を読書に費やしていた通勤電車の中にいる時間がなくなること。ついネットに(こんな具合に)手が伸びること。最後の点が一番大きいかも知れません。だいたい、分厚い本なんか、寝床でどうするんだっての。手で持って読んでいて、つい手が滑ったりしてご覧よ。悲惨な結果が目に見える。

 藤森照信山口晃の「日本建築集中講義」が中公文庫になっていました。赤瀬川源平先生に代わって山口晃はちょちょっと漫画になさいますので、これまた面白うございます。先日のぼった「旧岩崎邸」をお二人がためつすがめつしたのが面白うございますが、あれが、木造だと知って愕然と致しました。当時の東京の棟梁連中が凄いのか、はたまた、設計を担当いたしましたジョサイア・コンドルが如才なかったのか(ちょっと洒落入っています)、あれが木造とは驚きました。また、あそこは南の庭園が良いんだ、あっちに廻ってみた建物も良いんだとしてありまして、私が参った時は、庭園は大規模工事中だし、和室の方は閉鎖してあったわけで、あれじゃぼったくりというべきであったということでございます。もう一度行かなくちゃなりませんねぇ。

あとは保阪正康の「昭和史の本棚」でございます。これ、どこか、私の「本棚」に刺さっているんじゃないかと心配です。

f:id:nsw2072:20210908180910j:plain:w360:left 三越の辨松売り場で並六白飯を買う。マメのきんとんが好き。ウィンドウの中にあった九寸杉のサンプルを見たら、マメのきんとんの量が半端ない!←写真参照
箱のサイズが16×27×5.7(単位多分cm)
一度ずしんと風呂敷にして、両の手で捧げ持ちながら、宴会に持ち込んでみたい。
なんと8,208円でございます。
多分予約注文のみ、でございましょうねぇ。

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日本橋 ここだけなの 秋深し
誰も掃く人もなし 日本橋
そのままに 風情を残す 秋深し
(すべて写真がなくてはなにもわからない、そんな俳句もどきで失礼致しました。)