ほぼ足りてまだ欲 その先

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ミネアポリス

f:id:nsw2072:20210910030428j:plain:w360:left 昨夜の「町山智浩の今のアメリカを知るテレビ in association with CNN」はハリケーン・Idaの話のあとが、なんでミネアポリスにあるフットボールチームの名前がVikingsなのかだった。
NFLのファンだったら知っている人は多い。
北欧、主にスウェーデンからの移民が多いからだ。

飛行機の乗り継ぎを別にすると、一回だけ、40年ほど前にこの街に行ったことがある。
それも真冬の2月にだ。

このテレビ番組でも紹介していたけれど、この街は小麦の製粉産業が盛んだった。
しかし、製粉所といえば、粉塵爆発で有名だった。
粉塵は塵の大きさにもよるけれど、ある一定の濃度になると、非常に着火しやすくなる。
挽いた粉ではなくて、小麦を貯蔵する設備でも小麦をサイロのビンに落下させる時に粉塵が発生する。
もちろんこれは石炭のダンピングでも発生する。
金属の粉が舞う状態でも起きる。

私がなぜこの街に行ったのかというと、こうした粉体、流体を貯蔵するサイロを設計、建設する企業があったからだ。
私が働いていた企業でも、同じような設備の建設を受注していた。
日本では、アメリカと同じようにゼネコンがコンクリートで建設していたが、鋼板を用いて建設するというタイプがあった。
アメリカで鋼板を使った貯蔵設備といったら、生産地に設置する比較的小規模なもの、あるいは酪農用の餌の貯蔵設備だった。
港にあるような大規模なものを鋼板で作るという発想はアメリカにはなかった。
彼等がそういう発想を受け止められるのか、というヒヤリングをしにいった。
彼等にとっては、情報をとられるのではないかという恐れを持ったのかも知れない。

彼等と提携して、情報の交流を図りたい、というのが私の発想だった。
大変残念なことに当時の日本の技術者は、この分野に限らず、「日本人にできないことはない、なにもそんなところに情報を流すなんてバカげた発想だ」という考えでしかなかった。
今になって考えると、あの頃が日本の産業にとっての頂点だったのかも知れない。
あとはご存知の通りだ。