ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

散歩

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 クリスマスであるけれど、今年も教会には行かない。予約システムで礼拝は行われるけれど、まだまだ私は集まったら危ないと思っている。テレビのニュースで見ると、皆さんもう帰省や旅行に我慢ができないと、空港や駅で並んでおられるのが映る。「三密」なんて言葉はもうどうでも良くなっているかの如くである。あれだけ連呼していた小池百合子ですら、なんにもいわない。彼女はもう既に東京都知事であることを放棄したかのようになにもコメントしない。もっとももうみんな辟易していて聞かないのかも知れない。
 アメリカは制限していた指定国からの入国を全て解除するという。なぜかといったら、もう国内の状況がそんなことを云っている場合じゃなくなってしまったからである。英国といい、米国といい、もはやボロボロである。それでいながらマスクもしない人たちが普通のようだから、なにをかいわんやである。

f:id:nsw2072:20211225195014j:plain:w360:left 不忍池傍にある古本屋(古書ほうろう)にちょっと寄ってみた。すると、新潮社が出していた季刊「考える人」のバックナンバー(といってももう廃刊になってしまったんだから全部がバックナンバーだが)が何冊か積んであった。結構終わりの頃の号のようで、うちにはどれもある。しかし、この一冊を、ひょっとしたら欠番になっているかもと思って買ってきた。何と一冊300円だった。そんな値段で売られちゃうんだねぇ。ところがやっぱりうちの書棚にはもう既にあった。ところで、この号の特集はドリトル先生で、福岡伸一が出ている。ドリトル先生の基本は「フェアネス」だ、と彼は書いている。お〜、今時フェアネスをいう人はいないぞ、と嬉しくなってまたゆっくり読み直す。ドリトル先生岩波少年文庫もさることながら、角川つばさ文庫なんてものにもなっているし、角川文庫では新訳が出ているし、新潮文庫からも出ている。こんな本は聞いたことがない。誇るべきわが区の図書館には、英文版もあるのだよ、スタビンズ君!私が子どもの頃に手にしたのはどれだろう。
 ところでこの古本屋には「考える人」が三冊くらいずつ、何号分かが積んであるんだが、これはどういう経緯でここに至ったんだろうか。個人の書棚から出たものとは考えづらい。