ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

「う」

「牛に囲まれる」
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:あれは多分1997年か98年のことでしょうかねぇ。ブリスベンのある人からQueenslandのある土地に石炭の鉱脈があるというデーターがあるんだけれど、これを開発する企業を探しているんだ、というのですよ。いったいどんな場所なのかと、現地を見に行ってこいと云うわけさ。東京から来た人たちと三人でその案内人と合流したのは、ブリスベンから500km程北にガンガン上がった場所にあるGladstoneという街の空港だった。なんでそんな街で合流したのかというと、その街にすでに石炭の積み出し設備ができあがっていて、近隣の鉱山から石炭を積み出しているという。線路を引けば、この積み出し基地が使える可能性があるということだ。その時見た設備はどれもこれも真新しいもので、敷設されている線路も新しかった。そこから内陸へ向かってひとしきり走る。小さな街のモーテルに泊まる。部屋に案内してくれたおっさんが部屋の冷蔵庫の電源を入れていってしまったが、しばらくすると漏電しているような焦げ臭くなったので、外した。なにしろ230V だから怖いものね。夕飯は何のセレクションもなくて、全員マスタードソースのステーキだった。
 翌朝現場に向かって車を走らせる。到着したところは牧場で、大体牧場の入り口はパイプが横に並べてあるピットみたいなことになっている。牛は歩いて行けないので、ここから逃げることはないが、車は通過できるというわけだ。しかし、牧場の外れがどこなのか、見渡してもそんな限界はわからない。ずっと平原だ。
 牧場の下に石炭層があるというのだ。だからといって、石炭の鉱脈が見られるわけではないので、この場所そのものまでやってくる意味はないのだけれど、開発するんだとしたら、という仮定で周辺を見る必要がある。
 ところが牧場に入り始めてから、あちこちに分散していた牛さんたちが「あ!」というような顔をして、後ろについてくる。まるで跡を追ってきているようだ。え、これまたどういうこと?と思ったんだけれど、牛さんにしてみれば、人間が車を乗り入れてきたということは、何かを貰えると思っているんじゃないのか。「じゃ、この辺で良いだろう、ちょっと降りてみよう」ということになって扉を開けて驚いた。ぐるぅぅぅッと牛さんが周りを取り囲んで、全員がこっちを凝視しているんだ。思わず佇まいを正さなきゃいけない気になってくる。まるでなんかのイベントでファンに囲まれているみたいだ。あとで聞いたら、人間が車で来て、塩を置いていくらしいんだよね。あんなに牛さんに凝視されたのはあれっきりだ。

「ウマヅラハギ」
:豪州ではこの魚のことをLeatherjacketと呼ぶ。捌く時に皮を剥くんだけれど、そりゃもう頑丈で指先がざらざらになるほどで、なるほど、こりゃ革のジャケットだわね、と納得する。刺身は旨い。
 コチのことをflatheadという。頭がフラットだからだけれど、こいつは捌くのが厄介だ。唐揚げにしてしまうのが良いと聞いたけれど、油がねぇ。

嘘八百
:昔からたくさんな数のことを八百をつけて表現するというのが面白い。八百八橋とか、八百八町とか表現しますね。不思議と嘘は八百八とはいいませんね、嘘は八百です。八百万の神って時はなんと八百万です。安倍晋三のことを「嘘八百」といいますね。