ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

五色桜堤

f:id:nsw2072:20220413221326j:plain

 足立区に住んでいる人がFBにアップしていた荒川の土手の桜並木がとても綺麗で、こりゃ行ってみたいなぁと思った。天気予報は明日になると一日雨だぜ、という。ということは今日行くしかないな、と思う。ネットの地図で探すんだけれど、おおよそはわかったものの、あんまりバスが便利じゃない。一時間にようやく二本とか。もう少し頻繁に出ているものはないものかとためつすがめつして、ようやくこれなら行けるかも知れないと思ったのは、その対岸だった。それでも足立区のサイトには「五色桜堤」と書いてある。それなら、それなりのサクラが植わっているんだろうと思った。

 王子の駅からバスに乗れそうだ。そこまでどうやって行くのか。バスで行くと36分と表示される。バスと都電を乗り継ぐという方法もある。どうせなら久しぶりに都電に乗ろうかと。これが結構時間がかかる。三ノ輪橋から王子までいったら、それだけで30分はかかった。バスは豊島五丁目団地というそれはそれは大規模なほぼ5千戸というUR団地を通り過ぎ、その名も五色桜大橋という橋を渡り、左に堤防したに降りていく。横は首都高の高架が走っている。こんなところで降りるのは他にいない。階段をヨイショヨイショと上がると土手に出る。空が広い!すぐに桜があるんだけれど、ほんの何年か前に植えたんだね、というひょろひょろの桜。それでも八重の様々な種類が植わっている。川上を望むとはるかに鹿浜橋が見える。あそこまで行かないと帰るバスを捕まえられそうもない。こりゃ結構あるなと思ったけれど、地図で見るとたかだか2kmである。

f:id:nsw2072:20220413221413j:plain

f:id:nsw2072:20220413221504j:plain:w360:left しばらく歩くと、真ん中辺にもう十年以上は経っているだろうとおぼしき桜のトンネルがある。思わず「これ、これ!」と声に出す。見事である。しかしそれもうんざりするほどは続かない。また、暑いなぁといいながら、木陰のない土手を歩く。こんなところを歩くのは一体いつの季節が良いんだろうか。もちろん冬は北風ピューピューでイヤだ。夏は絶対にやめた方が良い。桜が咲くか咲かないか、そんな時くらいしかないんじゃないのか。看板を読むと、明治19年にこの辺に様々なサクラを地元の人たちが植えたと書いてある。その頃、一体誰がこの辺にいたんだろう。ワシントンのポトマックに植わっているサクラはここからいったんだという。それがいつの間にかなくなってしまって、今度は1981年にワシントンから貰った、つまり元に戻ってきた桜を増やしてきたというんだから、あのほんのちょっとだけの桜のトンネルはその頃から40年経っていることになる。

 ようようの体で鹿浜橋にたどり着き、環七を走るバスに乗るんだけれど、これがなかなか。次から次に都バスや国際興業のバスが来るがどれがどこへ行くのか、さっぱり分からない。仕方がないから運転手に聞くことになる。愛想の良い国際興業の運転手さんに聞くとあとから来るのに乗った方が良いという。そこへ来たのは都バスだったが、この運転手のまぁ愛想の悪いこと。途中の西新井大師でお爺さんが「〜へ行くかね?」と聞いたら、なんと「行かないっ!」とにべもない。それどころか、そのお爺さんに「邪魔だから早く退いて」といったのだ。挙げ句に環七を飛ばす飛ばす。西新井陸橋下で降りるときに、ゆっくりゆっくり降りてやった。