ほぼ足りてまだ欲 その先

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国会爆竹事件

見てみないふり

 もう全く忘れ去っていた。それだけ、私は沖縄から目を背けていたのかも知れない。
土曜日のTBSテレビ「報道特集」で思い出した。
 国会の本会議場で日本国民を騙し続けた佐藤栄作(あ、栄作だけじゃないか!それにしてもあの一族は日本国民を徹底的にバカにしてきたものだ)が所信表明演説中の1971年10月19日13時15分ごろ、傍聴席で爆竹が破裂。二人の男性と一人の女性が「全ての在日沖縄人は団結して決起せよ」と書いたビラをばら撒いて衛士に取り押さえられて連行された。

 ロウマッチをネクタイに隠し、爆竹は2枚履いたパンツに隠して傍聴席に入ったそうだ。沖縄青年同盟の三人は翌年1972年2月16日東京地裁で初公判を迎える。裁判長の職業認定から彼らは果敢にもウチナーグチで答え、混乱した裁判官は「日本語を使いなさい!」を繰り返し、傍聴席からも怒号が飛び、裁判長は退廷を告げる。三人は通訳を要求した。復帰もしていない沖縄を日本の法律に従わせようとするのはどうなのか、ということもある。二人の男性のうち一人は既に他界していて、女性はあれ以降沖青同とはボツ交渉になっている。残りの一人がインタビューに答える。
 沖縄復帰に関しては佐藤栄作は核持込みについて密約を交わし、その密約を暴露した毎日新聞西山太吉記者は有罪とされた。彼の記事は事実だった。
 われわれ本土の人間は沖縄を完全に見殺しにしている。辺野古の惨状をちゃんと見るべきで、朝のドラマで取り上げればいいというものではないのだ。ずっと米軍は沖縄で県民を蔑ろにしてきている。犯罪を犯しても、基地に逃げ込み、そのまま米国に転任だといって逃してしまう。これが独立国家間のやりとりなのか、本当に。立派なアメリカの植民地そのものではないか。泣く子と米軍には勝てないのか。慰安婦についても、徴用工についても、あんなことは嘘だ、フェイクだ、皇軍がそんなことをするわけがない、という主張を繰り返す輩が政権を構成しているんだから、米軍様にもそんなことやるわけないだろうといって見ないふりをしているのか。
 なにしろ日米地位協定に触ることもできないくせに、日本国憲法はギッタギタにしようというのか。
 呆れ果てて、疲れ果ててしまう。

 それでも自民党がいいんだという諸兄は何故に良いと思っているのか、理解は難しい。