ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

土曜日

あ、そうか、中央通りは歩行者限定になっていた。

 今朝、気がついたらトイレが塞がっていて、声をかけたら連れ合いがこもっている。吐き気と下痢で苦しんでいた。顔色悪く、冷や汗をかいて出てきたが、ぐったりと寝転がり、寝た。小一時間したら起きてきたが、一体何が原因なのか、全くわからない。食べるものはほぼ同じものを食べているのにである。

 落ち着くのに少々時間がかかったので、散歩に出るのが随分遅くなった。それでも友達と電話で話したら、ここのところ4kgほど減量に成功したといっていたので、これではならじとやっぱり歩くことにした。漫然と家を出たのだけれど、家電量販店に行ってカメラのストラップを探そうと思い立ち、できるだけ遠回りをして都営地下鉄に乗る。駅の3人がけのベンチを若者が荷物を広げて占領していたので、「座らせてください」といって座る。ふと気がつくと、彼がマスクをしていなかったので、のり口へ立つ。
 もういくらなんでも座っても誰にも文句は言われないだろうと思うので、近頃は真っ直ぐ優先席に向かう。次の駅から乗ってきた若者たちが、なんの躊躇もなく、優先席にどんどん座ってくる。隣にマスクをしていない若者が来たので、隣の車両に移る。

 東銀座で降りて、歌舞伎座エスカレーターで上に出る。今月は「菅原伝授手習鑑」である。誰が出るのか、知らない。まだ歌舞伎座へ入る気にはならない。日陰を求めて晴海通りの西側を歩く。三原橋を過ぎたら、もう人混みで好きなようには歩けない。のったりのったりぶらぶらする女性たちでいっぱいだ。ハゲ天の小店に行列ができている。数寄屋橋の交差点から西銀座デパートを突っ切って有楽町駅前に向かうと甘味処の「おかめ」にも行列ができている。駅前の広場で大音声で車の上でなにか喋っている街宣車がいる。嫌な予感がしたら、案の定、維新の現職大阪市議会議員のまんま東京で参議院議員選挙のフライング街宣をしまくっている女性の街宣車だった。吉村芳文が来るんだといっている。どうせ人は集まらないだろうけれど、あいつの顔を見るのが嫌だ。
 家電量販店は店名に「カメラ」と入っているのに、カメラのストラップは「えっ!」というほど少ない。数えるほどしかない。諦める。そうだ、こういうものは密林で探そう。三丁目の郵便局で信州の教会への献金を送金する。そのまままた地下鉄に乗って帰るが、帰りはボックスの優先席に、どっかと若い女性が座っていた。
 そんなことばかりに気が回ってしまう。銀座はもう昔と同じような人出だ。外国人はほとんど見なかった。
 9千歩を超えると流石に草臥れる。

 つれあいは家でじっとしていたそうだけれど、その後はお粥を食べ、別段問題はないという。一体何があったんだろう。