ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

気の向くまま散歩

 最近は結婚披露宴前に二人で着飾って撮影をして、それを披露宴でご披露に及ぶらしくて、そんな撮影現場に遭遇することが多々あります。そんな二人の撮影を初めてみたのは、多分外国の観光地で、中国人の二人がウェディング衣装で撮影している現場だったような思い出がありますが、今や日本でも当然のごとくで、遭遇しても驚かなくなりました。
 思い起こせば、半世紀前の自分たちの披露宴で、紋付袴を着たのは実に地味なことでございましたなぁ。なにしろしゃっちょこ張って、実に不器用でした。今の人達はまるで芸能人のようでございますよ。
 今はちょうど七五三のシーズンで、カメラマンとメイクさんと思しき人を引き連れたお二人を拝見すると、随分大きな七五三だね、と冷やかしてしまいそうですね。

 そんな風景を見ながら、某バス停に参りますと、今正に東京駅まで行くバスがやってきました。このバスは元はといえば22番の都電の継承バスで「東42」という南千住駅西口から東京駅八重洲口を結んでいます。かつては結構な本数が出ていたのですが、今じゃ昼日中になると一時間に一本あるくらいの体たらくでございます。ですから、「ここで会ったが百年目」ってわけで、飛び乗りました。ふと気がつくと、前の席にアゴマスクのオヤジがいたので、一番うしろの席に移りました。

 終点まで行ってもよいのですが、三越前で降りて、弁松でも買って帰ろうと思っておりました。すると、COREDO室町テラスの建物が目に入り、そういえば随分入っていないよなぁとそっちへ。二階の台湾系の本屋さん、誠品生活日本橋へ上がりました。捜査ねぇ、かれこれ5年ほど上がっていないかも知れません。ここの本屋さんはジャンル別になっているのですが、やっぱり勝手がわかりません。これで実際商売になっているんですかねぇ。文庫の店があったので、じっくり見ようと思ったんですが、なにしろ一番下までびっしり棚になっているものですから、一番下の本を見ようとすると、しゃがみこんで、そのうえ顔を突っ込まないと見えないのです。その体制は爺さんにはきつい!諦めました。

 ぐるりの廊下にもワゴン形式に商品が出ておりますが、その中に某画伯の作品をあしらった商品のワゴンが有りました。作家さんではなくて、某お店の方が商品化したんでしょうか。カレンダーを求めました。
 で、そのままCOREDO室町テラスを中央通りに出てくると、なんとそこへ東42番の南千住行きが通りかかりました。なにしろ一時間に一本のバスですから、こんな奇遇なことはないわけで、また走り込みました。考えてみると、ただ単にバスの往復で、しかもペラ一枚のカレンダーを買いに来たことになります。

 これではどうよ、というわけで、5つ停留所前でバスを降り、日頃滅多に来ないかつて暮らした界隈をじっくり見ながら帰ってまいりました。昔の集合住宅の隣に、5階建ての集合住宅。家人の実家の隣の二軒が一緒になって建てた集合住宅が完成していて、花屋さんとその後背地が一緒になった大きな敷地や、もとのガソリンスタンドの跡地の集合住宅建設がいよいよ始まって、あっちもこっちもどんどん様子が変化していっています。